一章 幕間劇
引っ越し×給料
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で、カードばかりだったな。
「あの一真様。失礼かと存じますが一度その辺りについて説明させてもいいですか?」
「ああ頼む。何せ今までは俺ではなく黒鮫隊の副長が管理してたからな、正直この世界の給料形態は今一よく分からん。俺の知行から出さなければならないんだっけ?」
「はいそうです。あと一応説明しますが、知行地から入るお米やお金を使って、知行地を治める役人を雇ったり、私達のような兵を雇って戦に参加する事になります」
「墨俣の件は久遠様からのご指示でしたから、その時の軍資金は久遠様に出して下さいましたが、これからは一真隊を動かす時は一真様の知行地からの収入になります」
なるほど、だいたい分かった。とりあえずしばらくは、ひよところが知行地の管理をする事になった。で、余裕が出来たら信頼のある役人を雇えばいいんだとよ。まあお金で困ったら創造すれば何とかなるが、あまり使いたくない。いくら創造神であっても、お金くらいは自分で稼がないといけない。あっそうだ。これだけは言わないと。
「ところで二人ともいくら欲しいんだ?」
「え?何がです?」
「だから扶持だよ扶持。希望額はあるのかと聞いているんだ」
と言ったら生々しい質問だと言われた。確かにお金に関しては知っているが、給料の額は現代だったら何とかなった。現代ではお札だったし平均何十万だったが、こっちだと銭だから重たい。考えてたら何やらひよところは、参考までに今までのをそれぞれ言っていた。そこはさすがに聞いてないけど。
「ええっと・・・・ごにょごにょごにょ・・・・」
「うわ!結構もらってるじゃない」
「そうなんだよぅ。私としてはこれで充分なんだけど、一真様が納得しないと思うし。この額だと皆から不満が出るよね?」
「うんそうだね。ちなみに私は野武士での収入や戦以外のもあったけどこれくらいかな。ぽしょぽしょぽしょ・・・・」
「ちょ!これだったら、別に仕官しなくても・・・・!」
「だって、仕官って夢だったからさ。最近は、稼ぎも落ちてきたし・・・・。だからお給金はそんなにはいらないんだけど・・・・」
とか聞こえてた。まあ金額以外はダダ漏れだったけど。その後二人は、議論した結果決められないと言われたのでしゃあねえから麦穂に聞いてみるか。もう考えても仕方がないからひよのおススメの食堂に向かった。名前は一発屋だった。とりあえず入ってからは、二人の小さい頃の事で話しながら食べてた。次は俺の番と言われたが、俺は既に食い終わってたので代金を払って外に出てから長屋に戻ったのであった。
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