暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
A's編 その想いを力に変えて
A's〜オリジナル 日常編
51話:七夕にかける願い
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ばわかるんだけど」

はやてやすずかに急かされるように庭へと出て、笹へ向かう。それに入れ替わるように、フェイトやなのは達と入れ替わる。


「……短冊引っかけるのに、他人の願い事が見えちゃうのはよくある事だよな」

そう呟いて、俺は皆の短冊を確認していく。

「なになに…」

なのは→これから先、皆が幸せでありますように。
フェイト→皆といつまでも仲良くいられますように。
はやて→早くこの足が完治して、皆と楽しいことがいっぱいしたい。
アリサ→テストで士に勝ちたい。
すずか→皆が怪我なく過ごせますように。

なんかあいつららしいな……
そう思っていると、視界に美由希さんの短冊が見えた。

美由希→彼氏がほしい。

……せ、切実だな。なんか筆圧も強いように見えるし…
その奥の方には、駆紋とカオルの短冊が見えた。

駆紋→特になし。

ねぇなら書くなよ。

カオル→宇宙に行きたい。

普通そこは宇宙飛行士じゃねぇのか?と思いつつ、なんとなくあいつらしくもあるな、と思った。

その時、神の悪戯なのか、風が吹きカオルの短冊をめくる。そこには何か書いてあり、その上から線が引いてあった。どうやら何か書こうとして、途中で止めたようだ。

カオルの短冊の裏→ギャ○のパン○ィーを(ここで終わっている)

……あいつ、こういう奴だったか?
おそらくは最後まで書こうとして駆紋に阻止されたのだろうけど…うん、その光景が目に浮かぶ。

「士君?」
「うおっ!?」

突然背後から声をかけられて、俺は思わず声を上げて振り向いた。そこにいたのは、さっき皆の元に行った筈のなのはだった。

「…もしかして私達の短冊見てた?」
「ここまで来れば否が応でも目に入るだろう」

それを聞いたなのはは、表情をムッとさせた。

「それはなんか……」
「はいはい、すいませんね。見てしまってごめんなさい」

むぅ、と唸りながら口を尖らせるなのは。なんだよ、見たらあかんのでもあるんかい。

「…それで?士君は短冊かけたの?」
「ん?あぁ、そうだったな。今からかけるよ」

そう言って、短冊に付けられている輪っかを笹に引っかける為に手を伸ばす。
すると側にいたなのはが、俺の短冊を奪い取ろうと手を伸ばしてきた。

「な、なんだよおい!?」
「私達の短冊見たんだから見せてくれてもいいじゃん!」
「だぁあっ、近い近い!かけらんねぇだろうが!」

後でじっくり見ればいいだろ、というと、落ち着いた様子で手を引いた。
さてさて、ここはこいつの手の届かないところに……

「私の目線より高いところはかけないでね」
「……お、おう…」

くそ、さすがは高町家の一員だな。ちくしょうめ。
なのは
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