暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
A's編 その想いを力に変えて
A's〜オリジナル 日常編
51話:七夕にかける願い
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?皆さんはわかるだろうか?

「「ぶべらっ?!」」
「あっ…」

左を向いた瞬間、鈍い二つの音と共に、背後で変な声となのはの短い言葉が聞こえた。
俺が振り向くと、左の側頭部を抑えているカオルと駆紋がいた。

「ん?どうかしたか?」
「………いや…」
「……なんでも、ない…」

……そうか。

「じゃ、行くか」

そう言って再び中庭に向かう為に、その方向へ振り向く。状況は当然、先程と同じだ。

「ふっ!」
「ぐべらっ?!」

再び鈍い音と、今度はカオルの声だけが後ろから聞こえてきた。

「おい、さっきからどうし―――」
「貴様わざとだろ。絶対にわざとだろ」
「ん〜?なんのことかな〜?」

駆紋に胸倉を掴まれ、ものすごい形相で凄まれる。その憎悪に満ちた雰囲気に、思わず顔をそらす。
その後ろでは後頭部に大きなたんこぶを作り上げ、そこから煙立たせながら倒れているカオルの姿が。……まぁ…わざとなんですが。

「ちっ……俺が持っていく、代われ」
「はいはい」

面白っかったのにな〜。
そう思っていると、駆紋は笹を俺の手から奪い取るように受け取り、中庭へ向かう。俺はそれに伴い、倒れているカオルに肩を貸して連れていく。

「まったく…お前という奴は―――」

「……あのさ、士君…」
「…なんだ?」
「笹の葉でこちょこちょってできるかな?」
「どうだろうな」
「……試してみる?」
「…価値はあるな。丁度ここには笹の葉と被験者(駆紋)がいる」
「そうだね、じゃあ…」

「―――ってお前ら人の話を聞け!」

おぉ、怒った怒った。

「聞いてるだろ?俺はカオルの話を聞いている」
「お・れ・の・は・な・し・を・聞けっ!」
「五分だけでもい〜い〜」
「ふざけるな!」

まさにプンプンといった様子で、足早に先に行く駆紋。それを見た俺とカオルは顔を合わせ、二人同時に笑みを浮かべた。
高町家の中庭には、既になのはを覗いた四人と、美由希さんもいた。
最初に俺達を視認したのはフェイトだった。フェイトは俺達を見つけたと同時に、手を大きく振ってきた。

「士〜、こっちこっち〜!」

フェイトの行動で他の面々も俺達に気づき、各々違う反応を見せた。なのはも丁度その時中庭にやってきた。

「それじゃ、始めますか」








手洗いの為に席を外し、戻ってくると、皆は既に短冊に願い事を書き終えたらしく、それぞれ笹へ引っかけたり括り付けたりしていた。

俺も急いで短冊とペンを手に取り、さらさらと願い事を書き入れる。

「士君、書けた?」
「あぁ。はやては?」
「先に書いてなのはちゃんに引っかけてもろうたよ」
「ていうか後は士君だけだよ」
「まぁ見れ
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