暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
A's編 その想いを力に変えて
A's〜オリジナル 日常編
51話:七夕にかける願い
[2/4]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
?皆さんはわかるだろうか?
「「ぶべらっ?!」」
「あっ…」
左を向いた瞬間、鈍い二つの音と共に、背後で変な声となのはの短い言葉が聞こえた。
俺が振り向くと、左の側頭部を抑えているカオルと駆紋がいた。
「ん?どうかしたか?」
「………いや…」
「……なんでも、ない…」
……そうか。
「じゃ、行くか」
そう言って再び中庭に向かう為に、その方向へ振り向く。状況は当然、先程と同じだ。
「ふっ!」
「ぐべらっ?!」
再び鈍い音と、今度はカオルの声だけが後ろから聞こえてきた。
「おい、さっきからどうし―――」
「貴様わざとだろ。絶対にわざとだろ」
「ん〜?なんのことかな〜?」
駆紋に胸倉を掴まれ、ものすごい形相で凄まれる。その憎悪に満ちた雰囲気に、思わず顔をそらす。
その後ろでは後頭部に大きなたんこぶを作り上げ、そこから煙立たせながら倒れているカオルの姿が。……まぁ…わざとなんですが。
「ちっ……俺が持っていく、代われ」
「はいはい」
面白っかったのにな〜。
そう思っていると、駆紋は笹を俺の手から奪い取るように受け取り、中庭へ向かう。俺はそれに伴い、倒れているカオルに肩を貸して連れていく。
「まったく…お前という奴は―――」
「……あのさ、士君…」
「…なんだ?」
「笹の葉でこちょこちょってできるかな?」
「どうだろうな」
「……試してみる?」
「…価値はあるな。丁度ここには笹の葉と被験者(駆紋)がいる」
「そうだね、じゃあ…」
「―――ってお前ら人の話を聞け!」
おぉ、怒った怒った。
「聞いてるだろ?俺はカオルの話を聞いている」
「お・れ・の・は・な・し・を・聞けっ!」
「五分だけでもい〜い〜」
「ふざけるな!」
まさにプンプンといった様子で、足早に先に行く駆紋。それを見た俺とカオルは顔を合わせ、二人同時に笑みを浮かべた。
高町家の中庭には、既になのはを覗いた四人と、美由希さんもいた。
最初に俺達を視認したのはフェイトだった。フェイトは俺達を見つけたと同時に、手を大きく振ってきた。
「士〜、こっちこっち〜!」
フェイトの行動で他の面々も俺達に気づき、各々違う反応を見せた。なのはも丁度その時中庭にやってきた。
「それじゃ、始めますか」
手洗いの為に席を外し、戻ってくると、皆は既に短冊に願い事を書き終えたらしく、それぞれ笹へ引っかけたり括り付けたりしていた。
俺も急いで短冊とペンを手に取り、さらさらと願い事を書き入れる。
「士君、書けた?」
「あぁ。はやては?」
「先に書いてなのはちゃんに引っかけてもろうたよ」
「ていうか後は士君だけだよ」
「まぁ見れ
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ