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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
役者は踊る
番外編 「雨が降る (前編)」
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」」
逃走先にレールカノンを構えてスタンバイしていたラウラとシュヴァルツェア・レーゲンの放った対IS徹甲弾が一夏の顔面に直撃し、鈴諸共派手な音を立てて吹き飛ぶ羽目になった。幾らなんでも戦闘中に気を抜きすぎである。
= = =
「だから雨の日に模擬戦なんて止めないかって言ったのに・・・おかげで髪の毛が泥だらけになって洗うの大変だったんだから!!」
「な、泥だらけになったのはそっちが変なときに暴れたからだろ!?」
更衣室外のベンチで見難い言い争いを続ける2人の馬鹿者共。一人は一夏、もう一人は鈴である。
鈴はシャワーを浴びてすぐ来たためか、普段はツインテールに纏めている髪を解いている。タッグマッチでの敗因は連帯責任が基本なのだが、若くて負けず嫌いな二人はそう簡単に自分の非を認めたがらないという訳だ。
「俺なんか白式の装甲の隙間まで泥がこびりついちゃって落とすの大変だったんだぞ!?」
「洗ったのは整備課の人達じゃない!」
「佐藤さんを見習って俺も手伝ったの!!」
タッグトーナメント終了後に千冬が教えてくれたのだが、佐藤さんは試合終了後に壊れたラファールの整備を整備班任せにせず自ら手伝ったのだという。言われてみれば確かに使うだけ使って後は人任せ、というのは無責任な気がした一夏は最近ISの整備について勉強を始めていた。
その過程で知ったのだが、ISに不純物が付着した場合量子化で自動的に振り落されるものの、関節やスラスターの細部にこびりついたものは時折IS本体と一緒に量子化に巻き込まれてしまうそうだ。それでISが故障することは無いものの、再量子化の際に不純物処理と言う形で負荷が堆積してしまうため、泥と言うのは相当厄介らしい。実際整備の人達も相当気を遣って泥を落としていた。
(実際には一夏の存在と最新型である白式の整備ということで色々と緊張していたというのもあったのだが。)
「まぁそういがみ合うな二人とも。雨天でのIS訓練はやっておいて損は無い」
と、後ろからやってきたラウラが二人を諌めた。そも、雨の中でのIS訓練を提案したのは元々ラウラであり、それに乗った一夏が鈴とシャルを誘ってのタッグ訓練だったのだ。
「どうだった、雨の中でのIS戦は?意外に難しかっただろ?」
「ああ、思った以上に歩きづらかったな。自動制震やオートバランサーが勝手に働くから逆に転びかけちまった」
「それと視界。ハイパーセンサー越しの映像が通常と違う処理をしてる所為か違和感あったわ。おかげでシャルの攻撃にも反応がワンテンポ遅れちゃった」
「な?初めのうちは意外と躓くんだ、これが。早いうちに経験しておいた方が慣れやすいのさ」
ぶつくさと文句を言っていた鈴だが、ラウラのいう通り天候でここまでISの操縦の勝手が違
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