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問題児達が異世界から来るそうですよ?四人目としていってこい。(仮題)
第二話 こんにちは異世界
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傲慢そうに顔を背ける久遠飛鳥。
我関せず無関心を装う春日部耀。
眠たそうに目を擦る神代守。
そんな彼らを物陰から見ていた黒ウサギは思わずため息をついた。別に草葉の陰から見ていたわけではない。
(皆さん本当に問題児という感じですねぇ。)
あの四人が手を取り合って協力する姿はちょっと想像できない。何しろ、この場で一番最年少の守までそう思ってしまうのだから。
(にしてもなんで僕達四人はここに呼び出されたんだろう?)
「さて?そろそろなぜ呼び出されたか知りたいんだが?」
「奇遇ね?私もよ」
「僕もです」
「同じく」
「仕方ねえあそこに隠れてるやつに聞くか」
ギクッという音が聞こえた。
「あら?貴方も気づいていたの?」
「当然かくれんぼじゃ負けなしだぜ?そっちの二人も気づいてたんだろ」
「風上に立たれたら嫌でもわかる」
「どこですか?」
守の事を他三人がかわいそうなものを見るような目で見てきた。
「そんな目で見ないでくださいよーー!」
「はあ、まあいい。ところでそろそろでてきたらどうだ?」
そんな様子に黒ウサギがビクビクしながらでてきた。
「いやですね、そんな狼みたいな目で見られると黒うさぎは死んじゃいますよ? ええ、ええ、古来より狼はうさぎの天敵です。ここはどうか黒うさぎの脆弱な心臓に免じてここは一つ穏便に御話を聞いていただけたら嬉しいでございますヨ?」
「断る」
「遠慮させてもらうわ」
「ダメ」
「お断りします」
「あっは、取りつく島もないデスね。」
黒うさぎはおちゃらけながらも四人を品定めしていた。『よいこの皆は失礼になるのでやめましょう』
(この肝っ玉の座りようはいいですネ。普通、いきなり呼び出されたら不安になったりするものですが…)
「ていっ」
「フギャッ?!」
突然、耀が黒うさぎに近寄ったかと思うとその青色のウサギ耳を引っ張った。
「お、お待ちください?!触るくらいならまだ、黙って許せますが黒ウサギの素敵耳を黙って引き抜きにかかるとはどういう了見デス?!」
「好奇心の為せる技」
「自由すぎです?!」
「へえ?そのウサ耳本物なのか?」
「あら?それは素敵ね」
十六夜と飛鳥は褒めながらも黒うさぎの耳をつかんだ。
「な、なぜ褒めながら黒うさぎ
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