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Element Magic Trinity
涙を揮って馬謖を斬る
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のツラさげてマスターに会いにきやがった!」
「そーだそーだ!」

バトル・オブ・フェアリーテイルなどという馬鹿げた事の首謀者はラクサスなのだ。
それを簡単に許せる訳が無い。



「マスターなら奥の医務室よ」



―――――――1人を除いて。

「ティア!?」
「姉さん!?」

興味なさげに頬杖をつき、よく通る声で一言言い放ったティアに目が向けられる。
が、彼女はやっぱり興味なさげに目線を逸らしていた。
それを聞いたラクサスは無言で奥へと向かっていく。

「んぐぁーっ!ふぁぐあぐー!」

すると、ラクサスの前にミイラ・・・ではなくナツが立ち塞がる。
ラクサスが足を止めた。

「ナツ」

エルザが呟いた、瞬間。

「ふふぉんふふぐぁふぁんふぁぐふぁふぁふぐふぁふぁぐ、ふぐふぉふぉふぇっふぇふふふぇ。ふふふぁふぉふふふふぉふぁぐあぐ!」

ラクサスを指さし、何か言った。
・・・が、口にまで包帯を巻いている為何を言っているかは全く、一言も解らず、周りはポカーンとする。

「もー、ナツってばー。皆に聞いてほしかったらもっと解りやすく言ってよー。最後の『ラクサス!』しか聞き取れなかったじゃーん」
「空気読んでくれる!?」

そしてやっぱり空気クラッシャーは健在だった。

「通訳」
「二対一でこんなんじゃ話にならねぇ、次こそはぜってー負けねぇ。いつかもう1度勝負しろラクサス!だとよ」

ティアに言われ、指示通り通訳するガジル。

「次こそは負けない・・・って、勝ったんでしょ?一応」
「オレもあれを勝ちとは言いたくねぇ。アイツはバケモンだ。ファントム戦に参加してたらと思うとゾッとするぜ・・・」
「私もです。あの方がいたら、一瞬で消されていたでしょう・・・」

ガジルの言葉にシュランが頷き、背筋を震わせる。
そしてラクサスはやはり無言でナツの横を歩いていく。

ふぁぐあぐ(ラクサス)!」

そんなラクサスに怒鳴るナツ。

「・・・」

ラクサスは何も言わず、スッと右手を挙げた。
返事はそれだけだったが、ナツは嬉しそうな表情をする。

「さあ皆、ファンタジアの準備をするぞ」
「オイ!いいのかよティア!ラクサスを行かせちまって」
「私はポーリュシカさんに頼まれた事をしただけよ。『ラクサスを連れてきなさい』って言われたから、連れてきてはないけどマスターのトコに行かせただけ。それの何に問題が?」
「大丈夫よ、きっと」
「てかミラちゃん!何でケガしてんだよ!?誰にやられたの!?」
「色々あったんだよ、気にすんな。なぁ?ミラ」
「ナツ・・・お前ラクサスよりひでーケガってどーゆー事よ」
「んがごがー!」
「こんなの何ともねーよ、だとよ」
「本当
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