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Fate/InterlaceStory −剣製の魔術師−
第四話 ー 最低限の覚悟 ー
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ような人間じゃないってことくらいは俺でも分かるからな」
――最もあの時の母さんに誰も逆らえないってことが大きいが。
そう遠くを見つめる恭也に忍は苦笑するが、奥に見える人影を見つけると急に静かになる。
恭也も同じで静かにそこで、瞳を閉じて佇む士郎に歩み寄っていった。
「――――来たか」
「ああ。こんな所に呼び込んで何の話なんだ?士郎」
「君達にとってなによりも大事な事だ。―――そう……この先避けては通れないかもしれない…な!」
「なっ!?」
瞑想し、下げていた頭を上げた士郎は瞬時に干将莫耶を投影し恭也の隣にいる忍に肉薄する。
そのあまりに突然すぎる展開に忍は現状が理解できず、出来たのは隣で小太刀を抜刀した恭也だけだった。
恭也は咄嗟に小太刀をふるい忍に迫る白の刃を受け止めた。
「どういうつもりだ!士郎ッ!!」
「どういう事だと?これは異なことを聞く。目の前に人に害成す吸血鬼がいるのだぞ。排除するのが当たり前ではないのか?――ああ。一般人の目を気にしているのなら安心しろ。簡易ではあるが認識阻害の結界を張らせてもらったからな」
恭也の怒声に士郎は表情を一つも変えることなく、攻撃の手を緩めずに淡々と言葉を紡ぎ続ける。
袈裟懸けに切り上げ、柄を逆手に握り直してそのままに振り下ろした士郎による莫耶の重さに恭也は苦悶しながらも怒りを発する。
「忍がそういった類いの吸血鬼で無いことはもうお前も知っているだろう!」
「確かにそうだ。今の所はな。――だがこの先は分からないだろう?」
「何を言って――」
返された干将を一歩下がることによって躱し、鋼糸を投擲する。
士郎はそれを自分の周りに集まらないように、ある所は弾き、ある所は隙間を掻い潜る。
あの鷹のような瞳には鋼糸の軌跡が全て見えているのではと思わせるほどの回避だ。
「分からないか?吸血鬼ならば…いや吸血鬼であるからこそ、何時しか吸血衝動に理性を支配される可能性があることを」
「――ッ!!?」
衝撃で頭をぶん殴られたような感覚だった。
当然だろう。そんなことなど今までに考えたことなどなく、もしあるとしても恋人にそのような日が来るかもしれないなんて考えたくもない。
だが士郎の言っている事は間違ってはいなく、そしてこうした行動を起こしたことも納得できてしまう。
「――そしてもしそのような事態に陥った場合、君は忍を殺せるか?」
「ッ!?――そんな事出来るわけ無いだろっ!!」
「出来る出来ないじゃない!やらなくてはならないんだッ!!」
――瞬間。気づけば恭也は壁に叩きつけられていた。これまでのどれよりも今の士郎の斬撃は鋭く、恭也を吹き飛ばすまでに重かった。
だがそんな事よりも恭也は呆然としていた。
自身が打
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