スカル・リーパー
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いぞ・・・」
俺は更に策敵範囲を広げる、フィールド上には何も引っ掛からない。
『おかしい、何処にも、いない・・・?ッ!まさかッ!!』
「上よ!!」
俺の考えが出るのとアスナの声が聞こえたのは同時だった。
上を見ると、天井に張りつく巨大なエネミーが一体、その姿は骸骨の顔にムカデのような骨の体、両腕は大きな鎌になっていた。
「スカル・・・!」
「リーパー・・・!!」
モンスターの咆哮とともに《The Skullreaper》の文字と五本のHPバーが出現する。
「固まるな!距離をとれ!!」
ヒースクリフの声と同時にスカルリーパーが天井から落下してくる。恐怖のあまり動けなくなるプレーヤーが出てくる。
「こっちだ!!」
キリトの声でやっと動けるようになり、急いでその場を離れようとする。
「走れ!!!」
その間にもスカルリーパーは地面に到達、両腕の大鎌を振るうとそれを食らった二人のプレイヤーが宙を舞った。
キリトとアスナが受け止めようとするが、次の瞬間オブジェクトの欠片となり消滅した。
「い、一撃で・・・!?」
「無茶苦茶だ・・・」
「こんなのアリかよ・・・」
冷や汗が滲み出る、さすがにここまでイレギュラーなボスははじめてだ。
「まともに近づくこともできねーぞ!!」
大型な割には動きが速く、迂闊に近づけばあの大鎌の餌食となる。
そんな中でもヒースクリフは一人果敢に攻めている。
「いくぞ、キリト!!」
「ああ!!」
スカルリーパーへと向かっていくと大鎌がキリトを目掛けて振るわれる。キリトが二刀流で受け止めるも、その重さに膝を着いてしまう。
「クソッ!!」
キリトに加勢しようとすると、もう片方の大鎌が俺を襲う。俺は直ぐ様、片手剣から両手剣に切り替え攻撃を防ぐ。
「グッ!!重ッ!!!」
パワー型の両手剣でもこれほどとは・・・。まともに食らえば体ごと吹っ飛ぶぞ!!
「シオン!!」
後ろからエリーが加勢に入り、大鎌を弾く。
「すまん、エリー・・・」
「大丈夫?」
「ああ、気を付けろ、かなり重いぞあの攻撃」
「分かってる、キリトとシオンの様子を見る限りね」
「キリト!アスナ!」
「分かってる!」
「鎌は俺たちが食い止める!!みんなは側面から攻撃してくれ!!」
俺たちが鎌を抑え、他のプレイヤーが側面から仕掛けるヒット&アウェイ戦法を地道に続けるとスカルリーパーのHPが残りわずかになる。ヒースクリフが総攻撃の指示を送ると、プレイヤーが一斉攻撃を開始、それからまもなくしてHPが0となり、スカルリーパーは倒された。
歓喜の声をあげるかと思ったが皆、疲れきっており床に座り
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