スカル・リーパー
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七十五層《コリニア》に降り立った俺とエリーは辺りを見回した。
転移門前の広場には実力派ギルドの数々が集結していた。
辺りを見回す俺とエリーに声をかけたのは馴染みのある人物だった。
「おう、シオンにエリーシャじゃねーか!!」
「クライン、それにエギル!お前らも来てたのか?」
「こんにちは」
「っと、キリトたちも来たみたいだな」
クラインとエギルに遅れてキリトとアスナも到着した。
「クライン、エギル!お前らも来てたのか!」
俺と全く同じ感想を言うと、
「今回はえらい苦戦しそうだって言うから、商売を投げ出して加勢にきたんじゃねえか。この無私無欲の精神を理解できないたぁ……」
「ほう、じゃあお前は戦利品の分配から除外するか・・・」
「えっ!?あ、いや、それは・・・」
全員が笑うなか転移門から数人の集団が現れた。
ヒースクリフをはじめとする血盟騎士団の精鋭たちである。
「コリドー、オープン!」
ヒースクリフがそう告げるとボスフロア前の扉に続く転移門特有の揺らめきが現れた。
「さあ、行こうか」
そう言って、ヒースクリフを先頭に次々と入っていった。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
転移ゲートを潜るとそこにはボス部屋へと続く大きな扉があった。いつ見ても慣れないものである、この大きな扉見るのは。
それに今回は第三クォーターポイントとなる第七十五層、いつも以上に気は抜けない。
「準備はいいかな?」
扉の前に立つヒースクリフ。
「基本的には、血盟騎士団が前衛で攻撃を食い止めるので、その間に可能な限り攻撃パターンを読み取り柔軟に反撃してほしい。厳しい戦いになるだろうが、諸君の力なら切り抜けられると信じている。解放の日のために!!」
ヒースクリフが力強く拳を掲げる、それと同時にプレイヤーからは大きな声が上がる。皆やはり気合いが入っている。
「ふぅ・・・」
深呼吸をするとエリーは俺の手を握ってきた。
「エリー・・・」
「大丈夫。行こう、一緒に」
「・・・ああ」
キリトの横に並び、剣を構える。
「死ぬなよ」
「はっ!お前こそ!!」
「今日の戦利品で一儲けするまで死ぬ気はねぇぜ!」
「久しぶりに暴れてやろーじゃないの」
大きな扉が音をたてて開く、ガタンと扉が開ききるのと同時にヒースクリフは剣を前に突き立てた。
「戦闘開始!!!」
その合図と共にプレイヤーたちは一斉にボス部屋の中へと走り出す、中に入ると部屋は薄暗く、ボスの姿が見当たらない。
後ろの扉が閉じる、俺は目を閉じ耳に意識を集中させる。
「何も、起きな
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