スーパーロボット大戦OG外伝
0517話
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術と言う程のものじゃ無いのは言わなくても分かるでしょう?」
「……なら何が理由なんだ?」
「簡単よ。ねぇ、アクセル。アクセルは今のシャドウミラーの戦力的な象徴と言ってもいいわよね?」
「だろうな」
シャドウミラーで最強のパイロット。自分で言うのは多少恥ずかしいものがあるが、俺がそうなのは間違い無いだろう。そして俺の愛機であるグロウセイヴァーも含めて、シャドウミラーの戦力の象徴と言っても間違いではない筈だ。
「つまり、アクセルとグロウセイヴァーがシャドウミラーの象徴な訳よ」
「まぁ、そうだろうな」
「……分からない? それが問題なのよ?」
「何?」
レモンの言っている意味が良く分からない俺だったが、マリューが溜息を吐きながら口を開く。
「ようはね、頭部をどんな形状にするかで技術班が真っ二つに分かれてるのよ」
「……何?」
馬鹿みたいに思わず尋ね返す俺。いや、だが頭部をどんな形状にするかで揉めてるって。
「片方はシャドウミラーの象徴であるグロウセイヴァーの頭部、つまりはアシュセイヴァーの頭部ね。それをベースにして新型機用に設計し直すという意見。まぁ、これについては分かるわよね? グロウセイヴァーの後継機だと一目で分かるし、象徴的な意味でも単純明快になる」
「それは確かにそうだろうな。機体を見た時に頭部というのはかなり強く印象に残るから、グロウセイヴァーの後継機だと言うのは一目瞭然だろう」
それでも強襲型機動兵器であるアサルトドラグーン――AD――とは性能が全く違う物になりそうな感じだが、頭部が同じなら確かに後継機だと判断してもおかしくない。もっとも、その後継機が15mサイズにまで縮んでいたりするんだが。性能的にもどちらかと言えば『単機で戦局を一変させうる決戦兵器』というSRX計画に準じた物に……いや、単機で云々と言うのならグロウセイヴァーで既にその域には達してるか。
そんな風に考えている俺の前で、マリューの説明が続く。
「もう片方は、新型機なんだから頭部もグロウセイヴァーの頭部に縛られないで独自設計された物にしようという意見ね。こちらの意見も単純明快。自分達の技術の粋を凝らして頭部を新設計したいという人達」
まぁ、こっちも分からないではない。むしろ技術班の性格としてはこっちの方に流れる奴の方が多いんじゃないだろうか。
「で、勢力的には?」
「ほぼ5:5ね。若干の差はあれど真っ二つに分かれてるわ」
「……予想外だな」
「でしょう? 私もてっきり新設計の方に多くの人が流れるとばかり思ってたんだけど。……慕われてるわね」
そう言いながら笑みを浮かべるマリュー。
だが、その隣ではレモンが溜息を吐いていた。
「慕われているのはいいんだけど、それで頭部の設計が遅
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