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SAO編−白百合の刃−
SAO12-もう一人の副団長
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ーナさんが言っていることは、ムカつくけど確かになるわ」

 ムカつくって、ドウセツでもそんな風に思っているのね。なんかなー、ドウセツはイリーナさんの強さをわかっているから、兄が負ける前提で話すのがなんか嫌だなー……兄だって、すごいんだからね。
 そこは兄を信じるしかない。私は私で頑張らないと、負けたら血聖騎士団に入団されてしまう。

「じゃあ、イリーナさんの特徴とか教えて」
「過去のことなど無意味よ。知っていたところで、どうにかなる相手じゃない」
「ある程度ぐらいは聞いて起きたいの」

 情報ない強者と戦えば私が負ける可能の方が大きいし、絶対回避は一度しか使えないから、無闇に使用できない。
 ドウセツはイリーナさんの対策をしたところで実戦するのと違うから無意味だと思っているのか、ドウセツが知るイリーナさんの特徴を教えたところで、勝てる見込みはないとでも思っているかな?
 そう思っていたら、失礼だよ。

「とにかく、なんでもいいから教えてよ」
「……イリーナさんは基本的に盾なしの片手斧を使用してくる。でも、片手槍も剣も使っているから、これはどうでもいいことよ」
「どうでもいいことなのか?」
「あんまり重要なことじゃないのよ。重要なのは、イリーナさんは自分の癖などがないってことよ」
「癖がない? それほんと?」
「あったとしても上手く隠している。あえて偽りの癖を使ってカウンターする手もあったわ」

 癖がないってことか。つまり確定した技がなく、あらゆることに対応できるオールラウンダータイプってことなのかな? ドウセツの話を聞いていると自分の癖がないってことはわかっているから、結構起用でもあるのか。
 うわぁ……ボスよりも厄介だ。ちょっとデュエルを申し込んだことを後悔する……。

「じゃ、弱点とかは?」
「ない」
「ない!?」
「イリーナさんにスタイルは存在しない、それはあらゆるスタイルに簡単にも変えることが出来る。そして、ヒースクリフさんと同様にHPバーがイエローになったことなんて一度もない。それでも、力が劣るなんていうことは決してない。逆に、血聖騎士団の中では、ヒースクリフさんを凌ぐほどよ」

 そう言えば、イリーナさんのことを血聖騎士団の矛って呼んでいたっけか。癖もなく、あらゆるスタイルに変えることができる起用さに加えてヒースクリフさんよりも凌ぐ力を持っている。き、聞けば聞くほど、私に勝てる可能性があるのだろうか?
 いや、弱気になったちゃ駄目だ。どんな相手でも絶対に負けることはないし、弱気になっていたら勝つことも難しい。

「貴女はそんな相手に勝てるのかしら?」
「勝てるさ」

 ドウセツの瞳がちょっと揺れたような気がした。内心驚いてくれたら、なんか嬉しいけどなー……なんてね。

「イ
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