SAO編−白百合の刃−
SAO12-もう一人の副団長
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るのかしら? 貴女の思い出なんて、全てが黒歴史でしょ?」
「失礼な、昔は変態じゃないわよ」
「一言も変態とは言ってないわよ」
「今も昔も変態じゃない」
「どうかしらね」
まるで割り込むように黒いワンピースを着用したドウセツが、レモンティーらしき飲料を入れたカップを持ってきて隣に座ってきた。
「で、何を考えていたのかしら? 自分の記事が載ったから有名人になった感じで調子上がったのかしら?」
「私は有名人なんかなりたくないわよ。そうじゃなくて、一番難易度が高かった『ボーナスゲーム』のことを思い出していたんだよ」
「そう」
聞いてきたのに、無表情で素っ気ない返事。
もう慣れたし、言う必要もないけどね。
「でも、思い出してみると、さ……あの時はすごかったね、『ユニークスキル』を持っている人が……“六人”も集まるなんて」
「そうね」
「あの……ドウセツさん? 聞いてきたのですから、会話しましょうよ。新聞読みながら飲んでないでさ」
「返事をしているだけでもありがたいと思いなさい」
「えー……そうなるの……」
ドウセツって、合コンとか絶対にいちゃ駄目な人そうだね。絶対空気を壊す発言ばっかするんだろうな……。
「あ、そうだ。あの四人の中に隠れボスがいるって考えたことないの?」
「考えたことはあるわ」
カップを小さなテーブルに置き、ようやく会話に参加してくれるようでよかった。
「けど、わからないじゃない。二つ名しかわかっていないんだから」
「確かに……短剣使いの『狙撃者』や、槍使いの『鋼の騎士』に『赤の戦士』………そして」
「貴女のお兄さんと同じ、“二刀流”だけど剣と斧を使う『剛姫』」
私達を含めたユニークスキルを持つ六人。その中でも、『剛姫』が一番優れていた。
剛者を持った力強さと勢い、姫のような美しさと冷静さに加えたカリスマ。あの、クールで毒舌なドウセツも彼女に従い、口が悪い猛犬の『赤の戦士』や人をからかうのが大好きな『狙撃者』に内気でカミカミな『鋼の騎士』そして、グループ行動を避けていた同時の私でさえ、剛姫に慕っていた。そりゃ、多少の文句や言い分はあったけど、剛姫のことを嫌いになんて絶対になかったし、剛姫がいるから安心っていうのもあった。
「『赤の戦士』と『鋼の騎士』はもう知っているけど……あ、その二人が隠れボスっていうのは?」
「ないわね。特に“バカ”の方は絶対と言ってもいいでしょうね。もしもの可能性もない」
「なら……残りの二人? 『狙撃者』と『剛姫』に関しては全く知らないしなぁ……」
「貴女も私も有名になったのだから、会いに来るかもしれないわよ?」
「そうか? 私だってボーナスゲームクリアするまでは『白の剣士』だったんだよ?」
「でもゲ
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