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ヘタリア大帝国
TURN123 モンゴメリーの決意その十一
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きだよ」
 極めてあっさりとそうなるというのだ、実際ムッチリーニ達は軟禁されていても別にどうでもいいという扱いだった。
「それでね」
「そうだね、けれど戻ってきたら」
「その時はだね」
「帰還祝いのパーティーしようね」
「兄貴達についてもね」
 こうした話を明るくするだけだった、しかものどかに。
 イタリンは至って平和だった、まるで戦争なぞ起こってはいない様に。ただイタリアやムッチリーニ達の帰還は待たれていた。
 それでだ、イタリア妹はロマーノ妹にこんなことも言った。
「ジェラートだけれどね」
「とっておきのを出すんだね」
「そう考えてるけれどどうかな」
 赤ワインと共にデザートのジェラートを食べながら問うた言葉だ。
「それで」
「いいんじゃないの?それで」
 ロマーノ妹は特に反対することなくイタリア妹の言葉に応えた。見ればロマーノ妹もジェラートを食べている。どちらもバニラだ。
「兄貴達も帰って来るしね」
「そうだね、それじゃあね」
「ただ、かなりの数が来るみたいだから」
 このイタリンにだ。
「用意する量は多くなるよ」
「ああ、そうだね」
 イタリア妹はロマーノ妹のその言葉にも応えた。
「それはね」
「それでもいいよな」
「悪い筈ないじゃないよ、皆戻って来てまた楽しくやれるんだからさ」
 その祝いなら、というのだ。
「出さないとな」
「そうだね、じゃあね」
「その時が楽しみだよ」
「全くだね」
 こうしたことを話すイタリン妹とロマーノ妹だった、二人もまたこれからのことを考えていた、その内容は呑気なものであるが。


TURN123   完


                        2013・7・11
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