暁 〜小説投稿サイト〜
ヘタリア大帝国
TURN123 モンゴメリーの決意その九
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「まずはアンドロメダです」
「そうね、考えてみればね」
「その方が戦略的に妥当ですね」
「うん、そうね」
「イタリンはそれからです」
 アンドロメダを攻略してからだというのだ。
「シチリアからナポリ」
「そしてローマね」
「そうなります」
「シチリアねえ」
 シチリアと聞いて、ムッチリーニはこうも言った。
「あそこも懐かしいわね」
「そうですね、もう少しでイタリンに帰ることが出来ます」
 このことについては素直に喜びを見せるユーリだった、そうした話をしながら。
 イタリン軍もまたアンドロメダに向かうのだった、だがイタリアとロマーノはというと。
 アンドロメダに攻める前もだ、泣きそうな顔でこんなことを言っていた。
「イギリスも妹さんも今度こそ本気だよね」
「当たり前だろこの野郎」
 ロマーノは自分と同じ顔で言うイタリアに返した。
「それこそな」
「最後の植民地だから」
「最後の最後まで戦うに決まってるだろ」
「ううん、じゃあ俺達は」
「間違っても逃げるな」
 そのイタリアにドイツが困った顔で釘を刺してきた。
「いいな」
「えっ、俺達も?」
「戦えっていうのかよ」
「そうだ、全く二人共相変わらずだな」
 やれやれといった顔も見せて言うドイツだった。
「そこで逃げるつもりか」
「だってイギリス強いんだもん」
「それも妹までいるじゃねえか」
「必死になった相手ってただでさえ滅茶苦茶強いのに」
「何でそんなのと戦うんだよ」
「それも戦争だ、だが安心しろ」
 ドイツは呆れた顔のまま二人に言う。
「俺がいる」
「俺もな」
 厳しい顔のドイツの横からプロイセンがひょっこりと出て来た、その表情は相棒と違いかなり明るいものだ。
「ちゃんとフォローするから安心してくれよ」
「あっ、助けてくれるんだドイツ達が」
「仕方のない奴等だ」
「イタちゃん達を放っておく筈ないだろ」
 少し聞くだけだと正反対だが同じことを言う二人だった。
「行くぞ、共にな」
「後ろと横は任せてくれよ」
「いらぬお世話だよこの野郎共」
 イタリアは明るい顔になったがロマーノは相変わらずだった。
「俺は戦いたくないんだよ」
「まあそう言うなってな」 
 プロイセンはロマーノにも好意的だ、ドイツと違うのはその好意的なものを表に出していることだ。
 それでだ、こう言うのである。
「イタちゃん達にはいつも俺達がいるんだからな」
「イタリア達は放ってはおけません」
 オーストリアも出て来た、そのうえでこう言うのだった。
「どうにも」
「そうだ、イタリア君達は何としても助ける」
 レーティアもだった、彼もまた言うのだった。
「ドクツの大切な友人だからな」
「レーティアもイタちゃん達に優しいわよね」
「イ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ