SAO編−白百合の刃−
SAO11-涙を繋ぐ絆
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「待たせたね」
腰にあるカタナを抜き、片手に取って倒すべき敵に対して向き変える。
「お別れの挨拶は済んだようね」
ロザリア達は余裕な笑みを浮かべ小馬鹿にするように口にした。
「この人数で、たった一人を相手に出来ると思っているのかしらね。やっぱりバカね」
「バカって言うな。それに私は負けないし、死ぬ気なんてさらさらないから」
あんまり挑発したことないけど……やってみようかな。挑発を真似するつもりで唇を吊り上げた。
「つか、私のことバカって言うけど、ロザリアさんの方がバカじゃないの?」
「なんですって?」
「だってね……どう見ても、そちら側に死亡フラグ立ちまくっているじゃない。例えるなら時代劇の最後あたりでバッタバッタっとやられる悪党? そんな奴らに、私が負けるわけないでしょ? しかも大人数って攻めるとか、もう時代劇のベタって感じよねー」
ついでにアハハっと馬鹿にするように笑ってみた。……流石にやり過ぎだな。自我認める程の若干笑いが棒読みだったし。
「バカを通り越して狂ったのね。じゃあ……二度とその減らず口が聞けないようにしてあげるわ!」
それが戦争開始の合図、ロザリアともう一人のグリーンを除く九人の男たちは武器を構え、狂ったように笑みを浮かべ我先にと走り出した。
「ちょ、ちょっと。一人ずつやってきて欲しいんだけど!?」
「オラァァァ!」
「死ねやぁぁぁ!」
剣の斬撃に槍の突きを避ける。
あ、駄目だ。人の話聞く耳持ってないな。
「バァァァカ! こっちもいるんだよ!!」
避けた着地点に賊が斬り上げようとしてくるので、こちらは後ろに下がって回避する。
「後ろががら空きだよ!!」
また別の賊が攻撃してくるので、斜め前に回避する。その先に別の賊達が剣や槍の攻撃の雨が迫ってくる。後ろに下がったり、前に足を踏み出したり、回転するように回避したり、しゃがんだり、ちょっと右側に寄ったり、敢えて敵に近づいたりして回避に専念した。
だけど、回避したところで相手の勢いが止むことない。
「ヒャハハハハ!!」
「ほらほら踊れ踊れ!!」
「おっと、前ががら空きだぜ!!」
「なんだなんだ? 俺達を遊んでくれるのか?」
回避するのに精一杯だと思っているのか、賊達は余裕が出てきてm殺すよりも遊び感覚で彼らは攻撃してくる。ある者は罵り声を上げながら剣を振り、ある者は哄笑しながら武器を叩き、ある者は暴力に酔ったように突き出したり、ある者は余興のようにスキルを発動したりと、雑になってきたけど手を休めることなく攻撃の雨が降り注いでくる。
それでも数が多いから私は回避に専念した。
「どうしたどうした! いつまでも回避出来ると思って
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