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SAO編−白百合の刃−
SAO11-涙を繋ぐ絆
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るオレンジプレイヤー二名をカタナでなぎ払った。

「ぐほっ」
「ぼへっ」

 私は黄色いラインまで減らした。ちなみに、相手がオレンジプレイヤーに攻撃してもカーソルがオレンジに変わらない。

「ちなみに、シリカを人質しようと足掻くなら、この場で殺すから」
「ひ、ヒッ!」

 場が凍りつき、ロザリアを含めた数人は恐怖を感じて尻餅をついていた。ある賊はガクガクと怯えていた。
 そうだ。たったカタナを振るっただけで、命の危機が迫ってきているんだ。そしてロザリアさん達は私がいつでも殺せる力を持っていることを感じてしまった。

「こ、こいつ……まさか……!」

 一人の賊が怯えながらも指を指して、恐怖をさらけ出すように口にした。

「冷酷無情で人との関わりを拒絶し、ボス戦をたった一人で打ち倒すこともできた攻略組。ただゲーム攻略のためだけに真っ直ぐ進む“狂戦士”と同じくらいの評され、オレンジプレイヤーが恐れていた白ずくめの……『白の死神』なのか!?」

「……よく知っているよね。オレンジでは私有名なの?」
「ど、どうなんだよ! 『白の剣士』なのか、『白の死神』か!」
「そうだよ」

 隠す必要もない真実を私は冷たい声音で告げた。
『白の死神』か、オレンジプレイヤーでも有名なのね、私って。別にオレンジプレイヤーを殺したわけじゃないのにね。やっぱり、ボスを一人で倒したことが原因か。
 それはもういいや。弁解したところで過去のことは綺麗さっぱりなかったことなんてできないし、『白の死神』としての私を否定する気もないわ。
 全部、本物で一生抱え込む過去の私なんだから、私は死ぬまで否定することはしない。

「選択は三つ。自分から牢屋に入るか、牢屋に放り込まれるか、貴方達が今までやって来た死の体験を自ら味わうか」
『…………』

 もう、誰も強がりを言う者はいなかった。そう、彼らは終わったんだ。そして私に負けたんだ。
 だから私は回廊結晶を上げて、名を叫んだ。

「コリドー・オープン!」

 瞬時に結晶が砕け散り、その前の空間に青い光の渦が出現する。

「畜生……」
「こんなことって……」
「…………ちっ」

 次々とオレンジプレイヤーが中に足を踏み入れる。盗聴役であるグリーンプレイヤーも中に入り、残っているのは……。

「ロザリアさんが最後だよ」

 仲間……いや、ギルドの一員が消えても彼女だけは強気に動こうとしなかった。

「……やりたきゃ、やってみなよ。グリーンのアタシに傷つけたり殺したりしたら、今度は貴女がオレンジになるわよ」

 挑戦的な視線で私を見つめる。もう、ロザリアさん一人ならシリカを人質することも出来ないから、殺す必要もない。

「ロザリアさんは『白の死神』が私なら
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