第6章:女の決意・男の勘違い
第21話:空を飛ぶ方法は色々
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らしく、多少だが身体を刻まれるエビルプリースト。
「お、おのれ……マ、マホカンタ! どうだ、これで魔法攻撃は出来ま(ごすっ!)ぐはぁ!」
魔法を跳ね返すマホカンタを唱えリュカさんの攻撃を封じたと思ったエビルプリースト……
しかしリュカさんは、彼の台詞を聞き終える前に右の拳を繰り出して、強烈なパンチをお見舞いする。
リュカさんより二頭分大きいエビルプリーストだが、その強烈な攻撃により大きな川を水を切って跳ねる石の様に跳ね、対岸の岩壁に激突する。
そう言えばウルフさんが『リュカさんは反則的な強さだ』と言ってたけど、本当にその通りみたいです。
「う゛……くそぅ……」
エビルプリーストは顔(体中も)から血を流し、きつく対岸のリュカさんを睨み付ける。
だが、リュカさんは既にそこには居らず、気が付くとエビルプリーストの隣に移動していた。
「い、何時の間に!?」
「そんな事はどうでも良いんだよ……お前さ町を襲っといて、この程度で許されると思ってるの? 目も腕も脚も2個あるんだし、片方ペナルティーとして支払ってもらうよ」
「ふざけるな人間(サクッ!)ぎゃーぁぁぁ!」
何とか大声で恫喝しようと試みるエビルプリーストだが、そんな事気にしないリュカさんの杖で、左目をえぐり取られてしまう。
「次は腕かなぁ……脚かなぁ?」
えぐられた左目を押さえ後退る彼に、リュカさんは笑顔のまま躙り寄っていく。
杖をバトンの様に振り回しながら、少しずつ距離を詰めて行く。
「くっそー……ルーラ!」
二進も三進も行かなくなったエビルプリーストは、悔しそうに叫びながら魔法で逃げ出していった。
判断力は残っていたみたいですね。
「あ、逃げられた……まぁ良いか」
魔法で飛び去ったエビルプリーストを目で追いながら、特段残念そうでも無く笑顔のまま呟くリュカさん……
そのまま踵を返すと、モンスターの攻撃により傷付いた町人達を自らのホイミで癒やし始める。
やっぱり同じ顔なだけあって格好いいなぁ……と思ってたら、ラピスさんのウットリした表情が目に入ってきました。
ピサロ様への視線じゃ無いのは解ってるんだけど、何だかやっぱり複雑な気持ちになります。
ロザリーSIDE END
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