暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第二十三話
[8/9]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
がな』
『それでもここまで時間を稼いでくれただけで十分だ。こちらの目的はほぼ達したも同然だからな』
『そうか、なら今度は全員が撤退できるまでここで粘る必要がある、ということだな』
一方、直人は回転切りで周囲を吹き飛ばし、体勢を整えると、ゆっくりと剣を上段に構えた。
「大技その二、行くでワレェ!」
「What you use?」
「"Destruction Wave"Stand by!」
「Yes sir.Stand by"Destruction Wave"!」
「Let's destroy and kill them all!」
すると、直人の構えた剣に炎が纏わり始めた。クロノはそれを見て舌を打つが、シグナムが苦笑しながらクロノに答える。直人のサポートに入るため加速する二人を追撃せんと追う男を、ザフィーラが右ストレート一撃で沈黙させた。シグナムは、右足を前に出して正眼に構え、静かに唱える。
「紫電……一閃!」
剣に炎が纏われると同時になぎ払い、直人の元へと向かう道を作った。しかしその時には直人もチャージが完了していたようで、剣を振り下ろす瞬間だった。
「舞い踊れ、死の荒波よ!全てを攫う嵐となれ!デストラクション・ウェェェェエエエエエエエブッ!」
叩きつけた剣の先から、約前方120度に渡って広がる炎の荒波と砂嵐。それは多くの敵を飲み込み、火炙りを加え炭と為す。逃げ惑う者に砂を浴びせ、埋もれさせて逃げ場を潰す。
「な……んだ、これは……?」
「これは一体……僕も初めて見たぞ……?」
クロノとシグナムが呆気にとられていると、その横から魔力弾が迫る。それをザフィーラが左脚で弾くと、シグナムは突然伸びてきたそれに驚きつつも礼を述べた。
「驚くのはわかるが、ここはまだ死地。気を抜くな」
「そうだな。よし、山口殿を回収して、一旦戻ろう」
さっきの魔法の影響か、うずくまる直人をザフィーラが右肩にかつぎ、シグナムとクロノが護衛をしつつ退却していく。しかし、その横を一人の魔導士がものすごいスピードで駆け抜けていった。そして、その魔導士を追ってクロノが飛び出していく。その魔導士が向かう先は竜二だった。
「後ろ見ろ竜二!来てるぞ!」
「なんやおガハァッ!?」
すると、ヴィータが叫びながら突撃してくる。それに気づいて反転すると、竜二の心臓をその魔導士が握る魔法剣が貫いていた。
「い、つの、間に……」
「八神竜二、討ち取ったりィィィイイイイイイイ!」
「竜二ィィィィィイイイイイイイイイイイイ!?」
そのまま剣を抜かれると、貫かれた胸と背中から血を吹き出しながら倒れこんだ。
そこから離れた数十キロ以上離れた位置では、二人の男が死への輪舞を舞ってい
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ