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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第二十三話
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る。
「……ブレイカァァァアアア!」
それがトリガーとなり、受けた魔力は光線となって真っ直ぐに繭に向かって伸びていき、直撃した。魔力と魔力が激突し、一瞬だけスターライトブレイカーが止められたように見えたが、そのまま飲み込んで突き抜けた。それを見た騎士たちの反応は、唖然としただけといったものだった。
「そんな……これほどの魔力が、一体あの少女のどこに?」
「……さぁな、私もこれを見たのは初めてだ」
しかし、とザフィーラがシグナムの横に来て告げる。
「もしこれで破壊できていなければどうするつもりだ?テスタロッサは戦えない。高町もおそらく……」
「……確かに、今の状態を楽観視はできないな。それにもうひとつの心配事として、兄殿と山口殿、そしてクロノ執務官も戻られていない。せめて彼らがいてくれればまた違うんだが……」
「彼らも消耗している可能性も十分あるぞ。おそらく何者かと交戦中だろうからな」
「ああ……」
竜二も直人も、謎の魔力反応を検知して確認しに飛んでいったきりでまだ戻ってきていない。しかし、そこにリインフォースが待ったと声を上げる。彼女が言うには、気になる魔力反応が一つこちらに向かっているとのこと。その正体は長距離の魔力探知を苦手とするシグナムであってもすぐわかるほど近づいてきていた。それは砂煙を巻き上げ、猛スピードでシグナム達の元へと向かってくる。
「兄殿!?」
「ほう、どうやら探し人の一人のようで何より。しかし、兄殿とは?」
「後で紹介する!どうやらただ事じゃないようだ……」
どうやら、魔力探知するまでもなく垂れ流しとなっている濃密な魔力構成を感じ取れたのだろう。そして、ソードマスターモードで突進してきた竜二も、シグナムを見つけるとその手前で止まろうとしたが、勢い余ってシグナムの前でつまづいたか派手に転倒し、ユニゾン状態から分離。そのままうつ伏せから仰向けに体勢を変え、深呼吸を一つして呟く。
「ゲホッ、ゲホッ……さ、流石に死ぬかと思ったわ……」
「お疲れ様でした、主」
「ハァ……しばらく体がまともに動かんでこれ……あちこちいてぇ……」
「主、こちらに」
「ん、おう……」
アスカは倒れ込んできた竜二を抱きとめ、そのまま抱き上げた。それを見たリインフォースの顔が驚愕に彩られる。
「融合機……だと?何者だ貴様……!?」
「闇の書の闇を滅ぼすために生み出された閃光の書。そこに眠っていた融合機であるアスカ殿だ」
そこでシグナムが紹介した。それを聞いたリインフォースは、険しい表情をほぐすとシグナムに聞く。
「ということは、そこの青年が……」
「契約者の八神竜二。我らが主の兄殿だ」
絶句するリインフォース。ある意味、シュールとも言えるだろうか。自らの
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