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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第二十三話
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 リインフォースの話を聞いて、とりあえず仕切り直しとシグナムが言う。またはやてが眠ってはいるが命に別状はないということも、それに拍車をかけたのだろう。そして、シグナムが確認のために告げた。

「主がご無事ということでひとまずは安心だな。さて、次はあの繭だが」
「ああ。あれだが……かなりやっかいな代物だぞ。なにせ、切り離した防衛プログラムが書の魔力を持ってそこにあるのだからな」

 続けてリインフォースが言うには、例の繭は防衛プログラムの待機状態であるという。そこから開放された防衛プログラムはもはやただ破壊をもたらす化身でしかない、とか。

「しかしリインフォース、そうなるとお前が使える力は全部あれに持って行かれたんじゃないのか?」
「まぁな……主と融合できればまた違うんだが、今の私はただの抜け殻だ。一人じゃただの魔力の塊でしかない。それでも、融合機としての力が残っていただけ私からすれば奇跡といっていい。本来ならそれすら持っていかれるところだったが……まぁ、そこまでは奴にとって必要なかったのかも知れん」

 そう自嘲する彼女の姿からは、無力な自分に対する悔しさのようなものがにじみ出ていた。先ほどの威厳ある姿を見せていた人間と同一人物とは思えないほどの変化である。ただ、彼女が言うことが本当だとするならば戦う時は常に主の一番近くにいれるということになるので、そのことに羨望のようなものを覚えたシグナムだったが、今はそれどころではないと頭を切り替えた。

「……とりあえず、話を戻そう。あれはどうしたらいいんだ?」
「下手に壊すと力が暴走して何が起こるかわからん。一瞬で消滅させるほどの魔力を浴びせることができればいいんだが……」
「なるほどな……やっと高町の出番ということか」

 そう。ここまで誰も触れていないが、対リインフォース用としてチャージしたなのはのスターライトブレイカーは発射準備を完了していて、未だに待機状態にあるのだ。

「そういえば、どこからか巨大な魔力を常に感じてはいたが……あれだったのか?」
「ああ。あれだけの魔力なら、吹っ飛ばすのに支障はなかろう」

 そしてシグナムは、なのはに念話を飛ばすと、魔力の繭に向けて発射するように伝えた。

「やっとだね……待たせてごめんね。行くよ、レイジングハート!」
「No problem.Star light braker.」

 力強いレイジングハートの声に応えるべく、なのはが最後のワンアクション。

「照準補正終了、発射準備!」
「All right master!Shoot it!」
「全力、全開!スターライトォォ……」

 レイジングハートを大きく振りかぶると、前方に球体として固めた桃色の魔力にまるで野球のバットスイングのごとく力いっぱい叩きつけ
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