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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第二十二話
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なのはたちと合流してください」
「そういうわけにもいかんやろ。お前らだけでどうにかできるんか?」
「情けなくずっこけてた先輩なんぞ足手まといだと言ってもですか?」
「くっ……」

 そう言われると反論できない竜二。

「すまんな、ここからは一旦任せるわ」
「大丈夫、俺らできっちり仕上げてやりますよ」
「早く行ってください」
「了解!」

 そして竜二は、ラストスパートと言わんばかりにソードマスターモードに変更して駆け出した。その瞬間は、銃剣士とエリート魔導士が巨大な壁となって立ちはだかるように見えたという。



 竜二を追い込み、撤退していった中年の漢に、一発の魔力弾が襲いかかる。それそのものはたいしたことなどなかったが、ここまで深追いしてきた輩が何者か気になって振り向いた彼は驚いた。

「ほう……今のは貴様か。久しぶりだな」
「預けておいた首をいただきに来たぜ、オッサン」

 そこに立ちはだかるのは、彼らの戦いを影から眺めていたフレディ=アイン=クロイツだった。

「まぁ、闇の書ほどのロストロギアを処分することが可能なのは、今の管理局には貴様くらいのものか。魔導士の質も落ちたものだな」
「まあそう言うな。普通の人間は50年くらい生きれば前線から退かなきゃならんからな。俺らを基準にするのは酷って奴よ」
「クククッ、生物の限界か……それでは貴様は生物なのか?」
「おいおいひでぇこと言いやがる。まぁ何年生きてるかは俺自身もうわからなくなってきてるがね。昔の記憶なんてほとんど酒と女しかねぇわ」

 見た目で言えばフレディの方が彼よりも一回りほど若く見えるが、そんなことなど彼らには関係ないのだろう。

「御託はそろそろいらねぇよな?」
「あの青年もいいものを持っていたが、延々相手をしていて少々退屈していたところだ。お相手願おうかな?古代ベルカを今に伝える最古の騎士よ」
「ハッ!上等!」

 駆け出した二人の拳と剣が正面から激突し火花を散らす。ロックフェス以来、二度目の激突となった。
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