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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第二十二話
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『あなたは死なないわ……私が守るもの』
『お前それ死亡フラグぅぅぅぅぅぅぅぅぅうううううううううううううううううう!』

 悪ふざけをしているが、今は本当に絶体絶命。現実逃避だろうか。

「処刑、開始!」

 突然その場に鋭い声が響き、竜二を追う敵陣に魔力によって構成された刃が豪雨のごとく襲いかかった。謎の集団はそのおかげか、一時前進を止めざるを得なくなったようで、少しペースが落ちたようだ。

「なんや今の!?新手か!?」
『わかりませんが、正面から魔力反応が二つ、こちらに急接近してきています!』
『そうか、俺らもこれまでか……』
『ちょ、主!?縁起でもないこと言わないで下さい!ならなんで我々ではなく彼らを狙う必要があったんですか!?』
『クズに邪魔されるくらいなら殺っちまえ、とりあえず足止めだけでもできりゃいいや、てなところかと』
『なんでそう悲観的なんですかぁ……』

 しかし、事態は彼らとは真逆に動いていた。竜二の前方上空に現れた青年と少年の二人組は、自らの武器を後ろの集団に向けて高らかに声を張り上げる。

「先輩をこれ以上やらせやせんでェ、このクソ共が!」
「時空管理局執務官、時空艦アースラ所属のクロノ・ハラオウンだ!貴様らが何者かは知らんが、ここより先は通行止めだ!」

 フレディに妨害されて撤退している最中、たまたま近かったんであろうこちらへと向かってきた直人と、飛び出していった彼をサポートするために同行したクロノの二人だった。

「助かった……ってことでええんかな?とりあえず」
『どうやら、あの人たちだったようですね……』
『クソッタレ、カッコよすぎるわあいつら……』

 などと言ってまたふてくされようとするフリをする竜二に、アスカが追撃を加えた。

『主、今回大した出番ありましたっけ?』
『うっさいな!確かにおっさんに振り回されて追っかけ回されて終わった感すごいけども!ってかまだ終わってへんし!』
『子供ですか!』
『男はいくつになっても少年なんです!』
『もう!……はぁ、でもそんな風に必死になる主も可愛い……』
『お前はどこに行こうとしとんやぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああッ!?』

 半分諦めの境地にいたからか、緊張感を感じさせないやりとりをしている二人だが、それを周囲に感じさせないのはある意味すごいかも知れない。まぁあくまで念話であるから当然といえば当然か。そして連中がストップしたところを見て、直人とクロノが降りてくる。急降下のごとくスピードだったので、降りた瞬間砂嵐のようなものが舞い上がったのはご愛嬌。

「無事っすか先輩!?」
「なんとかな、生きとるよ……」

 もはや舞い上がる砂嵐に文句をつける元気もない様子。

「後は我々に任せ、すぐに
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