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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第二十二話
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を紡ぐ。
「アルカス・クルタス・エイギアス。強靭なりし雷神、我が示しのままに今裁きの鉄槌を下せ。バルエル・ザルエル・ブラウゼル。フォトンランサー・ワンショットシフト!」
「Photon lancer oneshot sift.」
すると、バルディッシュの先端に雷の球体が現れ、徐々に大きくなっていく。そのチャージ時間はスターライト・ブレイカーほどではないだろうが長い。
「なのはみたいな一点砲撃は初めてだけど……やるしかない!」
「Stand by.」
周囲に点在している魔力の残滓をかき集め、雷撃の槍としての質量を高め一直線に飛ばす。それが、フェイトがもともと扱っていたフォトンランサーという射撃魔法の派生バリエーションとして、バルディッシュとの間で編み出した一点射撃魔法であるワンショットシフト。術式はもともと組み上げていたのだが、実際に発動させるのは今回が初めてとなる。ヒントは、直撃を食らったなのはのスターライトブレイカーだとか。竜二の時といい、一点突破の砲撃といえば彼女という点はなんともはや。
「くっ……」
「Master,are you OK?」
これだけの大きな魔力の制御をする機会など、彼女の戦闘スタイルからしたらほとんどないために、バルディッシュのサポートがあっても演算が苦しいのか、彼女の表情が厳しくなる。
「……うん、みんなのために、こんなところでくじけていられない!」
「……I see.I do the best now.」
「やるんだ、みんなのために!」
そして、チャージが完了し、バルディッシュから合図が来ると、フェイトは改めて照準を闇の書の意思に合わせる。彼女の母親であるプレシア・テスタロッサの指導の賜物か、なんとか発射準備は整えることができた。後は引き金を引くだけだ。
「行くよ……ファイア!」
「Shooting!」
「うぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおあああああああああ!」
そして、まるでトリガーを引いたかのように、フェイトが反動を受けると同時に雷の砲撃が彼女へと一直線に向かった。それと同時に、ヴィータとシグナムがその軌跡を追って突撃をかける。しかし、フェイト自身も自らの力だけで貫くつもり満々であった。
「ワンショットに込めた魔力はファランクスと同じくらい、いやそれ以上のはず。必ず……!」
ファランクスとは、彼女が放てる魔法の中で最大規模のものである「フォトンランサー・ファランクスシフト」のことである。30発以上のフォトンスフィアより繰り出される、フォトンランサーの一点集中高速連射。発射されるのは毎秒7発、その斉射を4秒継続するというのだから、その凄まじさは威力だけでなくそれを制御しきる彼女とバルディッシュだろう。注意点として
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