スーパーロボット大戦OG外伝
0516話
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前はこのシャドウミラーの最大戦力でもあるんだから、怠けて腕を鈍らせるような真似をするなよ。遊んでる暇があったら実働班の模擬戦にでも参加しろ。そして俺と戦え。いいな!?」
最後にイザークがいつものように挑戦状を叩き付け、エクステンデッドの3人と共に研究室から出て行くのだった。
「やれやれ、若いってのはいいねぇ」
その後ろ姿を見送り、思わず呟くムウ。隣ではナタルが何処か棘のある視線をムウに向けていた。
あの様子からすると、自分『達』は若くないのかとでも言いたげだな。
確か俺よりも年上だった気がするが、まだ20代半ばくらいだったと思うが。
「さて、じゃあ俺達も一端オーブにある家に行くか。……レイ、これからよろしくな」
「……はい!」
「……はぁ」
自分の視線に気が付かないムウに溜息を吐き、3人もまた研究所から出て行く。
そして最後に俺とレモンのみが研究室に残るのだった。
いや、治療中のフィリオもいるか。
そのフィリオへと視線を向け。レモンへと声を掛ける。
「で、フィリオの方はどんな具合だ? 確か1週間程度で完治が可能だとか言ってたけど」
「思ったよりも経過はいいようね。当初の予定だと完治まで1週間程度を予想していたんだけど、この調子なら3日程度といった所かしら」
「……不治の病が3日で完治、か。さすがだな」
「褒めてくれるのは嬉しいけど、この研究室みたいに施設が充実しているからこそよ」
「とは言っても、施設だけあってもどうにもならないだろう? それを解析し、理解し、使えるようにしたのはレモンの手柄だし、なによりもWシリーズで積み重ねてきた技術的な蓄積があってこそだ。レモンがいなければ恐らくこのホワイトスターの施設稼働率は、良くて今の半分程度だったと思うぞ」
シャドウミラーは確かに他の組織に比べて圧倒的な技術を持っているが、それはレモンという天才、それもその辺に良くいる一山幾らの天才ではなく正真正銘数百年、下手をしたら千年に1人と言ってもいいかもしれないレモンがいてこそなのだ。
もちろん技術班がシャドウミラーにどれ程貢献しているのかというのは理解している。それこそ言葉は悪いが、技術班のメンバーは揃いも揃って一山幾らの天才達の集まりと言ってもいいのだから。だが能力の高い者達が集まっている分、性格に癖の強い者が多い――と言うか全員――のも事実だ。そんな個性的過ぎる技術班がバラバラにならないでやっていけているのは、レモンという存在がいればこそだろう。誤解を承知の上で言わせて貰えれば、レモンという太陽を中心にして技術班達が惑星のように纏まっている。俺はそんなイメージを抱いていた。
まぁ、最近は隕石の如くやって来て調子に乗っている惑星へと文字通りに天の鉄槌を下すエキドナも技術班の引き締め
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