第捌話
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た。
醜く引き延ばされたベルベルのヘソは無惨にも切り取られたのだ。
「ぎゃああああああああああああああ!」
ベルベルは大きく身体を仰け反らせ、身体を痙攣させ、魂切るような絶叫をあげた。
ヘソからは夥しい量の血が流れているが、今のベルベルにはどうすることも出来なかった。
一方、切り取られたベルベルのヘソの肉は、不思議なことにペンチに挟まれたままピクピクと脈打っていた。
「ホラ!起きろ!まだまだオネンネには早すぎるぞ!ヴァ゛ッハハハハハハ!」
そう怒鳴りながら謎の男は、ベルベルのヘソに指を突き刺し、力任せに掻き回した。
「ふうっ……っつぅ!うわっ…!ふぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
ベルベルはヘソの痛みで目を覚ました。
「まだまだこんなモンじゃないぞ……。でも、その前に…」
謎の男は、ペンチに挟まれ、今なお不気味に蠢いている、血にまみれたベルベルのヘソの肉を手で摘み取った。
7センチは伸ばされていたように見えたが、実際に謎の男が手にしたそれは、およそその半分ほどの長さだった。
それでも、いかにヘソの引き伸ばしが強烈であったかを、切り取られたベルベルのヘソが物語っていた。
謎の男は、その塊をプラプラさせながらベルベルの口元へ持っていった。
「ホラ…、おまえのおヘソだ…。こんなに醜くなってな……。んん〜?ヴァ゛ッハハハハハ!」
ベルベルは涙で顔をクシャクシャにして、頭を小刻みに震わせながら、必死になって遠ざかろうとした。
「さ、元々おまえのおヘソだ……。お食べ!ホラ!ヴァ゛ッハハハハ!」
謎の男は左手でベルベルの口を強引にこじ開け、右手で摘んだ、血まみれの肉片をベルベルの口の中へ放り込んだ。
「んんんんん〜っ!」
血のニオイと妙な舌触りがベルベルの口の中に広がる。
舌では鉄のような味覚が、歯ではゴムのような感触が広がり、噛み締めても噛み締めても、自分のノドを通すことが出来ない。
そうかと言って、吐き出したくてもそれが出来ない。
無理もない。今ベルベルが口にしているのは、小なりとは言え、ついさっきまで自分の身体の一部だったのだ。
それを自らの意思に反して口に入れられ、食べる事を強要された精神的ダメージは、肉体的ダメージ以上に大きい。
噛む力も次第に弱々しくなっていった。
それを見かねた謎の男は、ベルベルのあごを掴み、
「なにモゴモゴしてる!さっさと飲み込め!おまえのおヘソだろ!」
と怒鳴り散らした。
ベルベルは、ただ黙って言う通りにするしかなす術はなく、大粒の涙を流していた。
スカーレットは悶え苦しむベルベルをよそに、今度は別のスイッチを押した。
すると、新しいアームが迫り出した。
しかもその先には太い針を持った特大の注射器が取り付けられていた。
「今度は……、なんや……?」
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