第十三話
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
「隊長酷いの」
「いやお前らがサボるから悪いんだろ」
夜、俺はあの後から二人にグチグチ文句を言われている。
「……給料、二割下げるぞ」
「「全力で働かせていただきます(な の)ッ!!」」
俺の言葉に二人が頭を下げた。
やっぱこの言葉は二人を働かせる口実だな。(駄々こねる時に使うか)
「全く……ん?」
中庭を通ると、趙雲が酒を飲みながらツマミとしてメンマを食べていた。
「よぅ趙雲。月を見ながらの酒か?」
「これは王双殿。そうですな、今宵はいい満月ですぞ」
確かに綺麗な満月だな。
「美味そうなメンマだよな?」
「ほぅ。王双殿はメンマの良さが分かります か」
「まぁメンマは好きな部類に入るな」
「おぉッ!! 漸くメンマ好きな人間と出会える事が出来ましたぞ」
「……分かったからそんなに興奮するな。それと胸が当たってるから」
「おっと、これは失礼。メンマ好きがいると話しが進むので」
まぁ好きなのが共通している奴がおると話しが進むからな。
「ちょっとだけ付き合うか」
「これはこれは、かたじけないですな」
それから俺と趙雲は約三刻程飲んだ。
「頭いてぇ〜」
俺は頭を右手で押さえながら廊下を歩く。
「ちょっと飲み過ぎたな。てか、趙雲は酔ってなかったよな………」
意外と強いな……。
「あ、あそこ行かな……」
俺は頭を押さえながら鍛冶屋に向かった。
「こりゃぁ王双隊長。朝からご苦労様です」
「おぅ」
鍛冶屋の店員が俺に挨拶をしてくる。
「んであれは出来たのか?」
「あ、はい。隊長から貰った書簡を見て作りました」
店員は俺に袋を渡す。
袋の中は黒い粉末があった。
「これがあったら火計とかやりやすくなるだろうな」
俺は黒い粉末を見ながらそう言った。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ