後日談14 文化祭、そして………
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ローで飲むライ。
「レイはこういうのも好き?」
「………まあ落ち着いてゆっくり話せるからな。星や夜美とデートするときはこういう感じの喫茶店でのんびり話したりすることもあるぞ」
「やっぱりそうなんだ………」
俺の答えを聞くと俯くライ。
何やら思うことがあるらしい。
そう言えばライは昔みたいに風呂上がりに下着姿で上がってきたりしなくなった。
化粧とかにも興味を持ち始めたし、お菓子などもがっつかなくなった。
「ねえ………レイはやっぱりこういう大人っぽいデートの方が好き?」
上目目線で不安そうに聞くライ。
やはり自分が子供っぽいのでは無いかと気にしていたようだ。
子供っぽいことで今までのデートがつまらなかったんじゃないかと思ったのだろう。
俺は別に何処に行ったってお前らと居れれば楽しいんだから気にする必要なんて無いのに………
「いや、ライといつもみたいに体を動かすのも好きだぞ。体を動かすのは嫌いじゃないし」
「本当に!?良かった………」
やはり予想通りみたいだった。
やっぱり女の子は気にするのかな………?
そう言えば顔パットをしてる星をたまたま見たとき、顔真っ赤にして暴れたっけ………?
「女の子って大変なんだな………」
「レイ?」
「ん?ああ、何でもないよ」
「そう?………じゃあさっきの話の続きで、今度のデートは何処に行こっか………」
その後は時間ギリギリまで次のデートについて2人で話していたのだった………
「ふむ、前と比べると随分とマシになったものだ」
「だな」
次に一緒に回っているのは夜美。
夜美の要望で自分達のクラスの肝だめしにやって来た。
前と同じ墓地なのだが前よりかは妖怪達も控えめでやっているようで、相変わらずの途中退場者は出ているものの、クリアしている組がちょくちょく出ている。
「おっ、零治さん、夜美さんデートですかい?」
「木綿さん、せめて脅かしてからにしましょうよ………」
俺達に声をかけてきたのはふよふよと浮いている木綿。
妖怪、一反木綿だ。
「済まん、雪江さんに用があるのだがどこにいるか分かるか?」
「雪江………?ああ、そう言えば客人が来るとかで霊丘の桜の大樹に行ったような………」
「済まないが客人は我等なのだ。そこまで案内してもらえないだろうか?」
「お安いご用で」
どうやら雪江さんに会いに行くために夜美は肝だめしに入ったようだ。
デートすっぽかして何を………
「レイ行くぞ」
「うぃす………」
余り気乗りしないまま一反木綿の案内で更に奥へと進んでいった………
「これは………!!」
案内された先には丘があり、その真ん中に一本大きな木………
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