第十六話 新たなる戦い!
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「そんな・・・」
がっかりする澪。
「・・・行き違いになってしまったようじゃの・・・それに大河よ同じ虎の名を持つ者同士語らいたいと思っていた事じゃ・・・」
「俺に?」
大河がキョトンとすると老師は大河の左腕を見つめ・・・次に右腕を見ると妙な力を感じ取った。
(ほぉ・・・凄まじい力を感じるの・・・これは大河にとって最大のブローとなるはずじゃが・・・今は闇闘士じゃな)
一瞬感じ取った何かの気配を胸に止め、闇闘士について話すことにした老師。
「さて・・・お前達には話しておこうかの・・・闇闘士の正体を・・・」
「闇闘士の正体?」
全く頭になかった話題だった。闇闘士は闇の小宇宙の集合体であるという事しかわかっていない。
その存在の事を知っている老師。
「・・・お前達の知っている通り・・・闇闘士は闇の小宇宙の集合体・・・その正体とは・・・かつてわし等が倒した邪悪なる者の魂・・・すなわち怨念じゃ」
「怨念?それがどうして?」
「魂が闇の小宇宙を飲み込み実態を持っただけに過ぎん・・・今のわしの用にな・・・」
理解できていない大河にわかりやすいように老師は自身の実体を輝かせ今は小宇宙の集合体としてこの世に留まっている事を確信させた。
「わしらが善の小宇宙の集合体とするなら・・・奴らは悪の小宇宙の集合体・・・」
「わしら?・・・という事は他にも?」
「そうじゃの・・・少なくともあと一人おる・・・話を戻すが闇闘士の目的は地上を手にする事その為に最も有効な武具としてお主の持つカイザーナックルの力を利用しようとした」
「・・・カイザーナックルを?」
「・・・そうじゃ」
まだ完全にカイザーナックルに認められていない大河だが、それでもカイザーナックルの重みが十分に伝わってきた。
「大河よ・・・その為にはお前はもっと強くならねばならない・・・が・・・悠長に構える時間はなさそうじゃの・・・一風変わった修行をするかの・・・紫龍よ・・・そこにおるのじゃの?」
老師が岩陰に隠れている紫龍を呼ぶと紫龍は老師の前で膝を付き礼をした。
「さっきの人!?」
紫龍の姿に驚きを隠せない大河。それを見て少し笑みを浮かべる紫龍は老師に礼を続けた。
「老師・・・お久しぶりです・・・この世界に留まっていただいていたとは」
「ふぉふぉふぉ・・・わしも嬉しく思うぞ・・・天秤座の黄金聖衣を継いでくれたのがお前で」
「恐縮です」
ニコッと笑う老師は紫龍に一つの修行方法を提示した。
「紫龍よ。天秤座の黄金聖衣を・・・そして剣を大河に」
「は!」
紫龍が天秤座の黄金聖衣を召喚するとそこから剣を取り出し大河に渡した。
「これは?」
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