第十六話 新たなる戦い!
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れ二時間は歩き回ったであろう大河と澪。喉が渇き持っていた水筒の水をグイッと飲む大河は澪に聞いた。
「なぁ・・・ミヨ」
「なによ?」
「お前・・・鋼鉄聖衣わざわざ取りに行かなくても別の作ればいいんじゃねえか?」
大河の言葉に澪は鉄拳をお見舞いした。
「いっで!」
「あんたね・・・それができりゃ苦労しないっつうの!!」
そう実は今の状況では澪はグラード研究所から離れた状況にある。
疾風に使用した鋼鉄聖衣はそこから大まかな部品を受け取りそこから組み上げ細かいパーツなどをアルバイトで稼ぎ部品を作り完成させた物なのだが・・・
作る場所も何もない状態すなわち0から作り直すとなると、『予算』『手間』『時間』が膨大にかかり大変なことになる。
現在の状況では新しく作る方が困難である為、疾風に渡した既存の物をカスタマイズしたほうが効率が良い。
ましてやカイザーナックルを手にし闇闘士たちが大河を狙っているなら尚更だ。
「カイザーナックル・・・この世で最も硬いと言われたオリハルコンで出来た武具か」
澪と大河がカイザーナックルの事をボケーっと考えると頭にテレパシーのような物が響き始めた。
「なんだこれ?」
「こっちに来いって言ってるみたいだけど」
思う所はあるようだが、取りあえず謎のテレパシーの示すとおりに歩むことにした。
テレパシーが言う道は道なき道のような場所が多く澪がへばり始めると大河が澪をおぶった。
「ちょっと虎?」
「良いよ・・・俺の方が体力あると思うし・・・いいトレーニングになるし」
「・・・そりゃどうも」
大河の背におぶさる澪。
そしてしばらく歩くと巨大な滝・大爆布とでもいうような場所へと辿り着いた。
「ここか・・・龍峰や疾風が修行した廬山の滝って」
「虎!」
大河が感心していると澪が大河の背中から降りその大滝の前で座している老人の姿を捕えた。
先程からのテレパシーはどうやら老人から発せられていたようだった。
その人物に対し大河は妙な確信を持ち話しかけることにした。
だが先に老人の方が話しかけた。
「ふぉっふぉっふぉ・・・よく来たのぉ・・・虎座の大河よ・・・疾風が世話になったのぉ」
「やはり・・・あなたは」
老人の言葉に大河は確信した。目の前で座している老人は前・天秤座・童虎であると言う事に・・・
「老師・・・早速で悪いんですけど・・・私の鋼鉄聖衣が何処にあるか知りませんか?」
老師に対し敬意を表しながら澪が本題へ急ぐと老師は笑いながら言った。
「ふぉっふぉっふぉ・・・まぁそうがっつくな澪とやら・・・残念じゃが今疾風は離れてしまった・・・鋼鉄聖衣も持って行ってしまった」
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