第十三話 聖剣ですか過去話ですか
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え、手を組んでもおかしくない。だから、先に牽制球を放つ。ーー堕天使コカビエルと手を組めば、我々はあなたたちを完全に消滅させる。たとえ、そちらが魔王の妹でもだよ。ーーと、私達の上司より」
「・・・私が魔王の妹だと知っているということは、あなたたちも相当上に通じている者たちのようね。ならば、言わせてもらうわ。私は堕天使などと手を組まない。絶対によ。グレモリーの名にかけて。魔王の顔に泥を塗るような真似はしない!」
「フッ。それが聞けただけでもいいさ。一応、この町にコカビエルがエクスカリバーを三本持って潜んでいることをそちらに伝えておかねば何か起こった時に、私が、教会本部が様々な者に恨まれる。まあ、協力は仰がない。そちらも神側と一時的にでも手を組んだら、三竦みの様子に影響を与えるだろう。特に魔王の妹ならば尚更だよ」
「1つ聞くわ。正教会からの派遣は?」
「奴等は今回のこの話を保留にした。仮に私とイリナが奪還にした場合を想定して、最後に残った一本を死守するつもりなのだろうさ」
「では、二人で?二人だけで堕天使の幹部からエクスカリバーを奪還するの?無謀ね。死ぬつもり?」
「そうよ」
迷いのない言葉。覚悟。
「私もイリナと同意見だが、出来るだけ死にたくはないな」
「ーーっ。死ぬ覚悟でこの日本に来たと言うの?相変わらず、あなたたちの信仰は常軌を逸しているわね」
「我々の信仰をバカにしないで頂戴、リアス・グレモリー。ね、ゼノヴィア」
「まあね。それに教会は堕天使に利用されるぐらいなら、エクスカリバー全て消滅しても構わないと決定した。私達の役目は最低でもエクスカリバーを堕天使の手から無くすことだ。そのためなら、私達は死んでもいいさ。エクスカリバーに対抗できるのはエクスカリバーだけだよ」
まあ、大切な物のために死んでもいいってのは理解できないでもない。俺も幽々子や籃のためなら身を削ってでも動くだろう。だけど、俺は死なない。二人のために。
「二人だけでそれは可能かしら?」
「ああ、無論、タダで死ぬつもりはないよ」
「自信満々ね。秘密兵器でもあるのかしら?」
「さてね。それは想像にお任せする。さて、それでは、そろそろおいとまさせてもらおうかな。イリナ、帰るぞ」
「そう、お茶は飲んでいかないの?お菓子ぐらい振る舞わせてもらうわ」
「いらない」
「ご免なさいね。それでは」
まあ、毒でも入っているんじゃないかと、俺だったら疑う。
その場を後にしようとする。ーーが、二人の視線がアーシアに集まった。
「ーー兵藤一誠の家で出会った時、もしやと思ったが、『魔女』アーシア・アルジェントか?まさか、この地で会おうとは」
魔女、それはアーシアにとって辛い言葉だ。
「
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