スーパーロボット大戦OG外伝
0515話
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いな。ただ、今ここに機体の現物がある。それで十分なんじゃないのか?」
「……取りあえずそう言う事にしておくよ」
俺へと鋭い視線を向け、部下らしき科学者から渡されたレポート数枚をミツコへと渡す男。
「これが現在判明中の主な要項です。バッテリーに関しては同じ物を作るのは技術的には難しくないので、ある程度の時間と施設を用意出来れば量産が可能になります。ただ……」
「サクラダイト、ね」
「ええ。一応イスルギ重工の研究所の方にサンプルを回してみたんですが、やはり未知の物質だと。少なくても今まで見つかった事はないらしいです」
「未知の物質ですか。……ちなみに、人工的に作りあげる事は可能ですか?」
「ちょっと難しいでしょうね。出来るにしても技術的なブレイクスルーが必要になるでしょう」
「……そうですか。ですが未知の物質と言う事は、まだ誰もこのサクラダイトを知らないと言う事になります。つまり、これを人工的に合成するなり、採掘なり発掘なり出来ればイスルギ重工の一人勝ちになるのを考えると、この研究を止めるという選択肢はありませんね。……アクセル、ちなみに何かこのサクラダイトに関してアドバイス等はありますか?」
チラリと視線をこちらに送ってくるミツコ。
ただ、サクラダイトに対するアドバイスと言われてもな。あぁ、いや。そうか。
「あくまでも可能性ではあるが……」
「あるが?」
「もしかしたら……本当にもしかしたら、だぞ? 富士山の辺りに埋蔵されている……かもしれない」
「……富士山?」
「ああ。ただし、これに関しては今も言ったが可能性はかなり少ないと覚悟しておいてくれ」
ギアスの世界では富士山がサクラダイトの埋蔵量の殆どを占めていたはずだ。だが、それはあくまでもギアス世界の富士山。このOGsの富士山にサクラダイトが埋まっている可能性は……まず無いだろう。それにもしサクラダイトを見つけたとしても、KMFのように動力源にするのはプラズマジェネレーターや核融合ジェネレーターが普通にある以上難しい筈だ。可能性があるとしたら流体サクラダイトのように爆薬のような使い方だろうか。
「分かりました。専門の技術者を数名派遣しましょう」
少し考え、そう呟くミツコ。
「取りあえずこのレポートは貰っていきます。機体の解析はもっと進めて下さい」
「はい」
その場にいた技術者や科学者へと告げ、近くにあるエレベーターで社長室へと戻る。
「……この転移札というのは、かなり有用なマジックアイテムですわね」
「だろうな。ただ、マジックアイテムだけあって発動するのに多少ではあるが魔力が必要だから、ある程度魔法を使えるようにならないと意味が無いけどな。……そう言えば、魔法についての解析はどんな具合だ?」
一応魔法書や
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