暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
スーパーロボット大戦OG外伝
0515話
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ゥを出した地下にある格納庫を思い出し……転移札を発動する。
 すると次の瞬間には俺とミツコ以外の声は一切しなかった社長室から、周囲からざわめきが聞こえて来る地下格納庫へと俺達の姿は転移していた。

「……これ、は?」

 さすがにこのざわめきには気が付いたのだろう。恐る恐るといった様子で目を開けたミツコの視界に入ってきたのは、分解されているストライクダガーとガン・ルゥ。そしてそれを解析している50人近い人々だった。白衣を着ている者もいれば、中には技術者らしくツナギを着ている者もいる。幸いなのは俺達が転移したのが格納庫の中でも隅であり、転移してきた俺達に対して注意を引かなかった事だ。

「ご覧の通り、地下格納庫だ。……まぁ、俺が言うまでも無いと思うが」
「そう、ですわね……」

 さすがに魔法による転移というのはミツコにしても意外だったのだろう。唖然とした表情で周囲を見回している。
 そして当然そんな事をしていれば、いずれ気が付く者も出てくる訳で。

「しゃ、社長!? いつの間にここに!?」

 研究員達を率いていると思われる50代程の男がミツコを見て驚愕の声を漏らす。同時に、周囲にいた他の者達の視線もこちらへと向けられる。
 その視線には、いつの間にか現れたミツコに驚きの表情を。そして、ミツコの隣にいる俺に誰だコイツ? みたいな視線を送ってくる。
 こいつ等にしてみれば、一度も見た事の無い俺がイスルギ重工でもかなり重要度の高いだろう地下格納庫に姿を現しているのだから当然だろう。それでも警備員を呼ばれるような騒ぎにならないのは、ひとえにミツコが俺の隣に立っているからだ。

「ん、コホン。それで機体の解析の方はどうなっていますか?」

 何とか我を取り戻したミツコがそう告げると、先程の50代程の男も何故ミツコがこの地下格納庫に来たのか理解したのだろう。多少不思議そうな顔をしつつも口を開く。

「いつもはこちらから報告に行っていた筈ですが……その前に、社長と一緒にいる方は? 一応この件に関してはイスルギ重工でも社外秘の機密になっているのですが」
「気にしなくてもいいです。彼は貴方達が解析している機体の関係者ですからね」
「へぇ、この機体の。……どこからこの機体を入手したのか聞いても?」

 ジロリ、と俺の方へと視線を向けてくる男。
 まぁ、そんな感じになるのも無理はない。何しろこのストライクダガーにしろガンルゥにしろ、PTやAMといった機体とは全く別の設計思想で作られているからな。特にストライクダガーはこの世界では殆ど発達していないバッテリー技術を持っているし、ガン・ルゥに関してはサクラダイトと言う未知の物質だ。怪しむのも無理はない。
 だが男の問いに、俺は軽く首を振る。

「それについての詳細は話せな
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ