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戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
一章
現状×恋人
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さっきから話を聞いてると、その家老を信じさせるために俺を試すようだ。俺は起き上がって、翼を出しておこう。あと相手に怪我をさせないように徒手空拳でやるか。今の俺の状態は、天井に張り付いている。いつ来るかは分からんけど、そろそろ来そうだな。

「麦穂、私が合図をしたら襖を開け放ってくれ。抜き打ちをかける」

「了解です・・・・では」

「・・・・三、二、一・・・・今だ!せえぇぇぇぇぇいっ!!!!」

と一気に襖が開いて俺がいるはずの布団に刀を向けるが甘い。

「な、いないっ!?」

「危ないなあ・・・・話聞いてたらいきなり抜き打ちとは・・・・恐れ多いなこの時代は」

「上!な、あれは金色の翼だと!!!」

俺は天井から着地してから素早く赤い服を着た人を素手で武器を落とした後、合気道のようにして投げ落とした。今度は緑色の服を着た人が向かってきたが、速さが違う。同じように武器を落としてから、ナイフを持ち彼女の首に向けたのだった。

「ははは、やるな一真」

「これはどういう事かな?久遠。いきなり抜き打ちとはややこしい時代に来たなとは思ったが」

「どういう事とは・・・・貴様は隣で会話を聞いていたのであろう。それに翼を出してこちらが来た後の対処をしてみせた」

「まあね♪それよりこの人離しても大丈夫?大丈夫なら離していいけど」

「どうだ。壬月と麦穂よ。中々の武者ぶりではないか!我の目に狂いはなかった・・・・ぐうの音もでんか、一真。貴様に危害はさせん。麦穂を離してやってくれ」

俺は麦穂と言った女性を解放する。翼は天井から降りるときにしまったけど、まあ大丈夫だろう。それと赤い服を着た人は起き上がっていたので、恐らく受け身したのだろう。

「で?どうなのよ・・・・俺の実力は」

「・・・・徒手空拳と体捌きに優れ、草の真似事みたいな奴は怪しすぎだと思われます」

「だろうな・・・・だがこの姿を見ても怪しいと思うのか?」

俺は再び翼を出して大天使化になったが、この容姿になると神々さがあるからな。黒髪から金髪になって目の色は黒から青になり、さらに服装も変わっていた。金色に光る衣を着ているから。

「こ、これは!?その御姿は神様そのもの。これが神だというのか!!!」

「き、綺麗。これこそ神様であると私は思います」

「やはり我が連れてきて正解だったわい。一真、その姿は?」

「神の姿というより大天使化だけどね・・・・元に戻るよ」

元の状態へと戻った俺。神々さを見た二人の家老は俺の実力を認めた。壬月と言った者があの柴田勝家で麦穂と言った者は丹羽長秀だったな。その後久遠が家中には明日発表させると言ったが、さっき寝てしまったので夜の散歩に向かったのであった。
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