一章
現状×恋人
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うだ。一週間前の事だが、我が治めるこの尾張清州に向けて駿府屋形の今川治部大輔が侵攻してきたのだ。我は迎え撃つため、寡勢にて田楽狭間に進出し、奇襲を仕掛けて義元の首級を挙げ勝利を得た。その時、新介が義元の首級を掻き切った、ちょうどその時貴様が天から落ちてきたのだ」
首級・・・・生首の事。頸、しるし、しゅきゅう、など呼び方は様々。
「なるほど、そういえば君の名前は?俺が言ったのだから今度は君の番だ」
「まあそうだな、教えてやるが。聞いて驚け、我が名は織田三郎久遠信長!織田家当主にして夢は日の本の統一なり」
「あー・・・・織田信長かあ」
「諱を呼ぶとは失礼であろう!我の事は織田久遠と呼ぶがいい」
「あーその間にある久遠って言うのは何?(真名だと思うんだけど)」
「真の名と書いて真名と呼ぶ。通称とも言うがまあどちらでも良い。そういえば貴様は織斑一真と言ったが、どこが諱でどこが真名なんだ?」
「俺の名は、そのままの通り織斑が姓で一真が名だ。なので諱も真名もないが、親しい者には一真と呼ばれている」
「ほう諱も真名がないとは、まあ一真と呼ぼう。それより一真が神というのは本当か?」
何やら目をキラキラしてこちらを見る久遠。俺はしょうがないと思いながら翼だけを出した。6対12枚の翼を一瞬で展開したので、久遠はビクッとしながらも俺の翼に触ったが本物の翼だと理解したのか、警戒心を解いた久遠。
「それなら何の神なんだ?日の本の神仏は八百万ともいうが」
「そうだな。創造神とでも言おうか・・・・この世界を創ったと言ったほう方が早いが」
「ふむ一真。我の目を見ろ」
と言って目を久遠に目を合わせた。今は黒目だが、翼だけを出してるからたまに黒から青や緑になる事があるけど。
「・・・・うむ。嘘のない目をしておる。よかろう、貴様の言う事を信じてやる。と、貴様ではなく貴方様と言った方がいいのか?」
「どちらでも構わないさ、今の姿は人間だ。姿が変われば神の姿になるし」
「それならまあいいが、貴様は何しにこの時代に来たのだ?それと行く宛てはあるのか?」
「とある任務でこの時代に降臨した、今は分からないと思うけど時間が経てばだんだん分かるだろう。行く宛てはない」
「ないのか・・・・その割には随分と冷静にいられるな。さすがは神様とでもいうのか」
まあ俺はいくつもの修羅場を超えてきたからなのか、それにこの世界に来たのは俺とトレミーで待機しているクルー達。
「・・・・一真、我の家臣となれ。そうすれば飯も住む所も、着るものも金も、我が何とかしてやろう。いや家臣ではなく、衣食住を提供する代わりに我の夫になれ」
「はい?家臣じゃなくて夫。という事は妻は久遠という事になるのか・・・・それ
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