一章
外史の幕開け
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れより敵を追討・・・・何だこの音は!」
「な、何だあれは!?殿、空を!」
「金色の玉が、天から落ちてきているだと・・・・・!?」
『ズドォォォォォォォォォォォォォォン!!!!』
我は金色の玉となって落下し、地面に落ちた。その衝撃で地面が凹んだけど、まあクレーターは出来たがまあいいか。
「な、何だ!この音は!?」
「おい権六。あの玉はなんだ?」
「は?・・・・・っ!!」
我は玉を浮かばせて黒髪の女の子である織田上総介久遠信長に近づいた。周辺一帯は警戒されているがまあいいだろう。
「殿!お下がりください」
「いやいい。たぶん大丈夫だろう」
我は織田上総介久遠信長の前まで浮かんでから光の繭を解除、金色の翼を元に戻した。広げてからの我は、大天使化でもあるが髪と服も金色で目の色は青。だが、落下したおかげで体力を随分と持ってかれたので神の姿から人間となった後に倒れこんだ。
「お、おい。大丈夫か!しっかりしろ」
「久遠様!崩れたとは言え、彼我の戦力差は未だ変わらず!今すぐに後退すべきかと!」
「デアルカ・・・・おい猿!」
「は、はひっ!?」
「そやつを持って帰れ、あとで検分する。それと丁重にな」
「この人をですか?はい、わかりました」
「権六!五郎左!疾く退くぞ!」
「はっ!皆の者、追い頸は諦めい!今はすぐに清州に戻る!」
「全軍退却!速やかに清州に戻ります!急いで!」
足軽達は追い頸を諦めてとっとと撤収作業に移したようだ。俺はこの子によって、持って帰ろうとしてる。まあいいけど、先程は翼を見せたのだからたぶん大丈夫だろう。
「義元は討った。当面の危機は去ったが・・・・天から降ってきたあやつは何かの兆しなのか、乱れ乱れたこの世の地獄で、何かが始まろうとしている。そんな予感がする」
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