友の背中を追い続けた小さな勇者が居た そして彼は今友との約束を果たす
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温もりってなんだろう 僕達も人間を力一杯
抱き締めれば優しくなれるのかな 人間に
なれるのかな 幸せになれるのかな・・
だったらもう一度もう1度だけ頑張ってみよう
やっぱり私達は化け物なんだ人間には
なれないんだ 今日人間を力一杯抱き締めたら
身体が千切れて死んでしまった 周りにいた
人間達から化け物と言われた もうどうすれば
良いのかわからない お爺ちゃんサム
お兄ちゃんお願いだから側に居てよ
私達を力一杯抱き締めてよ
僕達は今2人のお墓の前でこの日記を
書いている 此処に来ると何故か心が安らぐ
ねぇお爺ちゃん兄さんどうして2人は僕達に
会いに来てくれないの? やっぱり僕達が
悪い子だからかな もう生きているのが辛い
お墓を沢山の華で囲んであげた 何時か
お爺ちゃんが華を見ていると人は幸せに
なれるって言ったから・・私達にはもう
幸せが何なのかもわからない でも2人には
何時も笑顔でいて欲しいから・・だからもう
此処には来ません・・どうか安らかに
眠って下さい
ピッコロ「くそっ 聞くに耐えん」
ベジータ「・・・・ちいっ胸糞悪い」
ギュウゥ
ブルマ「本当にお華が大好きだったんだね
幸せになりたかったんだね・・ごめんね
わかってあげられなくて」
僕達はあれからもずっと世界を破壊し尽く
している・・けど本当はこんな事したくない
お爺ちゃんや兄さんが望んだのはこんな事じゃ
ないって分かってる・・でも二人はもう
何処にも居ないんだ 二人の居ない世界なんか
僕達から愛する人達を奪った世界なんか
消えてしまえ
そしてこんな事を考える自分達こそが
この世界から消えてしまえば良いんだ
・・誰か僕達を殺して下さい・・お爺ちゃん
兄さんごめんね僕達も二人の事愛していたよ
・・さようならもう二度と会えない愛しい
家族達
「これが真実です・・世界中の皆さん
どうかその眼で真実を見極めて欲しい
そして姿形に惑わされぬ優しくて強い心を
持って下さい・・トランクス君 君にとっては
さぞ辛い話だと思う・・けどどうか2人の
想いを受け取って欲しい」
国王の話が終わっても辺り一帯を静寂が
支配していた 誰も口を開く事が出来なかった
2人の子供の余りにも哀しく余りにも切ない
救いようのない物語に誰もが項垂れていた
軈てトランクスが振り絞るように口を開く
ギリィイッ
トランクス「何だよ・・何なんだよっ
こんなの知りたくなかったそうさ知りたく何て
なかったさ!!・・だって・・だって
これが真実ならこれが真実なら・・何の為に
皆は死ななきゃいけなかったんだ!!
何の
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