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ドラゴンボールIF
友の背中を追い続けた小さな勇者が居た そして彼は今友との約束を果たす
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!?
馬鹿などう言う事だ!?」


ブルマ「やっぱり・・やっぱり・・どうしてよ
どうしてよ!! ウーロン!!」


ピッコロ「ウーロンだと!?」


ベジータ「馬鹿な!? 彼奴はカプセル
コーポレーションに残っていた筈だ!!」


トランクス「どうしてウーロンさんが!?」


隊長「なら本物の国王様は一体何処に?」


ブルマの哀しみの推理は見事に的中していた


孫悟空が殺した国王は国王本人ではなく
ウーロンの変身した姿だったのだ


この予期せぬ出来事には流石の孫悟空も
慌てふためいていた


その時画面に映し出されていた国王の執務室で
異変が起こる


   「〔ガタガタ〕 ムグゥ 〔ガタガタ
 ドタァアン!!〕」


隊長「国王様!?」


孫悟空「あんな処に!?」


国王の座っていた机が小さな呻き声と共に
激しく揺れ出し大きな音を立てて倒れた先には
猿轡をされ身体中を縄で縛られた国王が居た


これは瞬間移動の裏をかいたウーロンの
作戦勝ちだった


孫悟空は確かに国王の前に瞬間移動した
そしてその目の前には確かに国王が居た


だが目の前に居たのは国王に化けたウーロンで
本物の国王は身動きできず机の下に隠されて
いたのだ


ウーロン「へへ・・この俺様を嘗めるなよ
・・ごぶっ・・はあはあっ・・悪知恵にかけちゃ
天下一だぜ」


孫悟空「てめぇ!!」


ウーロンは勘の鋭い処がある 彼は悟空に初めて
会った時に宇宙人じゃないのかと何気なく
言った事がある 恐らく彼は初めから
こうなる事を予期していたのだろう


そしてその代償は己の命だと言う事も理解して
いたに違いない


画面の中では異変を察知して駆けつけてきた
衛兵達によって自由の身となった国王が
涙を流し全身を震わせ絶叫していた


   「何故じゃウーロン君!! 何故儂の
身代わりとなった!! 国民の命を犠牲にして
まで助かってそれで国王たる儂が喜ぶと
思っていたのか!! 何故じゃああああ!!」


ポタリポタリ ドロリ
ウーロン「俺だって死にたくなんかないさ
・・でもよ彼奴はプーアルは命張ったんだぜ
彼奴はこんな臆病で弱虫の俺の事を友達だって
言ってくれたんだ・・ふぅはあっ・・だからよ
俺だってなんかしなくちゃな・・がぼおっ!!
 〔ビチャアア!!〕 ・・格好悪くて
あの世に逝けねぇよ」


   「ウーロン君!!」


ベジータ「ウーロン・・・お前」


ピッコロ「・・(俺が孫を公園に行かせな
ければ!!)・・」
ギリィイッ


トランクス「ウーロンさん」

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