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ドラゴンボールIF
友の背中を追い続けた小さな勇者が居た そして彼は今友との約束を果たす
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  ・・それは哀しい可能性未来の物語・・


   「北の都の外れにある小さな小さな村
そこには寒さにも負けぬ暖かい平和が
ありました」
ヒュウウウゥ


国王は未来から送られてきた2冊の日記を
読み進める 涙で泣き腫らしたその瞳と
何時のまにか開け放たれていた国王の後ろの
窓から吹き込む風がより一層哀しみを
際立たせていた


ゴクリ
ブルマ「私達の世界とは違うもう1つの世界の
出来事」


ゲロ「儂とホープとスピアが記した日記・・か」


トランクス「一体何が書かれているんだ」


  ・・誰もが初めて知る可能性未来の
出来事・・



儂らの住んでいた村は北の都に分類される
ものの実際は都からはかなり離れた距離にあり
交通の便は飛空挺等が無ければかなり悪い
だが食料等の物資関係は兄が総帥を勤める
レッドリボンの所有する大型飛空挺のお陰で
余り苦労はしなかった


だが寒い地方特有の寒冷の影響もあり年々
子供の数が減っていった


それでも儂等は自分達の生まれ育った村が
大好きだった そんな中で儂の娘夫婦が
三十年前元気な男の子を授かった


儂らは村人全員で祝福した そして儂らは
産まれてきた子供に村に古くから伝わる
祝福の言葉を与えサムと名付けた この日から
サムは村人全員の子供となったのである


儂等村人にとって何時も笑顔一杯で元気なサム
は正しく儂らを照らしてくれる太陽だった


儂らは幸せに溢れていた 年齢等忘れて皆で
楽しく雪合戦をしたり 地平線から覗く太陽に
照らされた綺麗な雪景色を皆で何時までも
見ていたりもしていた それは本当に幸せな
日々じゃった


そして五年後 即ち今から二十五年前儂らに
更なる幸福が訪れる 娘夫婦が双子の男の子と
女の子を授かったのだ


村人もサムも本当に喜んだ お兄ちゃんに
なったサムは産まれてきた男の子と女の子に
兄ちゃんが守ってやるからな これからは
兄ちゃんが守ってやるぞと満面の笑顔で
そう言っていた


そして名付け親を頼まれたサムは本当に
嬉しそうじゃった 双子の弟と妹もサムの事が
お兄ちゃんだと分かるのかとても良く
懐いていた儂等はこの幸せが永遠に続くものと
そう信じて疑わなかった しかしそれは
束の間の幸せだった


それは正しく悪夢以外にあり得なかった
子供達の幸せは未来はこの日終わってしまった


二十五年前のその日の夜突然儂らの村を怪物が
襲った 村の人々は何の抵抗も出来ずに
次々と殺されていった


それでも戦わない訳にはいかなかった
何故なら儂らの後ろには三人の子供達が居る
未来を
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