彼の者は己の罪を悔い老人の背中に英雄を見る そして小さな勇者は己の戦場に向かう
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んだぞ!? 亀の兄貴も
助かる かどうかわからないんだぞ!!」
鶴仙人「馬鹿野郎!! 平気な訳ねぇ
だろうが!! 弟や孫同然の弟子が殺られて
平気でいられるもんかよ!!」
・・そんな穏やかな気持ちにさせて
くれる希望だったんだ・・
桃白白「兄貴・・・泣いてるのか?」
鶴仙人「俺だって今すぐ飛んで行きてぇよ!!
今直ぐ抱き締めてやりてぇよ!!・・
けどよあいつは帰って来るって約束したんだ
なら俺達は死ぬ訳にはいかねぇだろうが!!」
桃白白「兄貴・・・」
鶴仙人「あいつが無事に帰って来た時
出迎えてやるのは男の俺達の役目だろうが
なのに俺達まで死んじまったら残された
あいつはどれだけ悲しむと思う」
桃白白「そうか・・そう だな・・そうだよな
・・悪かったよ 兄貴の気持ちも考えずに
取り乱して」
鶴仙人の涙ながらの叫びに 桃白白の
興奮も落ち着いていく
鶴仙人「俺こそ 柄にもなく取り乱しち
まったな 済まねぇ・・辛れぇだろうが
待ち続けるのが俺達の役目だ それが
家族ってもんだろ?」
桃白白「家族か・・あぁ・・そうだな」
鶴仙人「亀が帰って来たらよ 久しぶりに
姉貴も呼んで姉弟四人で飲もうや」
桃白白「くくく・・久しぶりに姉貴の
酒乱の大酒飲みが見れるな」
鶴仙人「ははははは!! ありゃあ人間じゃ
ねぇからな 正しく言葉通りの鬼婆って奴だ」
桃白白「ふはははは!! 違いない
姉貴は怒らすと手が付けられんか らな」
そして二人は必ず帰って来ると そう信じて
家族の帰りを待ち続ける
・・だから 必ず帰って来いよ・・
・・・・・・・・
・・・・・・・・
レッド「すまん・・本当にすまんゲロ
・・儂が至らないばかりにサムもプーアル君も
死なせてしまったばかりでなく 挙げ句には
武天老師殿にまでこのような事になって
しまった 本当にすまん お前にはお詫びの
言葉が無い」
ホープ「違うよレッドおじいちゃん
皆僕達のせいなんだ」
スピア「そうだよ レッドおじいちゃんの
せいじゃないよ」
ドクターゲロ「もういい そんなに自分を
責めるなレッド お前のせいでは無い
ましてやホープもスピアも悪くはな い」
儂は漸く目を覚ました孫のホープとスピア達
と一緒に 武天老師殿と兄のレッドの
手当てをしていた
元気そうに見えるが レッドも又孫達を庇い
重症ではないものの 身体中に傷を負っていた
その間中三人は儂に謝ってばかりだった
特にレッドの意気消沈振りは見ていられ
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