若き戦士は己の信じる道を歩む そして彼は初めて父親の温もりを感じる
[1/10]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
ドラゴンボールIF
飛空艇で移動していた私はベジータと
別れてからもずっとその光景を見ていた
ブルマ「馬鹿・・プーアルもヤムチャも
馬鹿よ とびっきりの大馬鹿よ あんた達が
居なかったら誰も笑顔になんてなれない
じゃない」
溢れ出る涙が止まらなかった 嘗て私が
心の底から愛した人 生涯を共にしたいと
一生傍に居たいとそう思った人
別れた今でもお互いに心に蟠り等存在しない
大切な友人
ブルマ「ヤムチャ大好きだったよ・・
愛してたよ・・ちゃんと聞こえてたよ
二人の声が・・テレビなんか見てなくても
私達にはちゃんと届いてたよ」
だからこそ彼には幸せになって欲しかった
嬉しかったのだ 彼が 家族と再会出来て
あの幸せな光景を見る事が出来て本当に
嬉しかったのだ
幼い頃生き残った家族と離れ離れになり
その果てに記憶を失い砂漠の盗賊となり
陰日向の生活を送って来たそんな彼が
やっと掴んだ幸せだったのだ
これからはずっとずっと幸せが待っている
筈だった けど漸く掴んだ彼の幸せは
一瞬の泡となって消えてしまった
その幸せを奪ったのが他ならぬ孫君だなんて
ブルマ「こんなの残酷すぎるわよ・・
ねぇヤムチャ残された皆はどうなるのよ
ホープ君は? スピアちゃんは? あんたの
家族はどうすれば良いのよ!!・・・
ねぇお願いだから返事をしてよ!!
私達を置いていかないでよヤムチャぁああ!!」
けれどそ んな私の叫びにヤムチャやプーアルが
答えてくれる事はない
そして孫君の恐慌の犠牲になったのは
ヤムチャとプーアルだけじゃない
ブルマ「亀のおじいちゃん・・ヤムチャと
プーアルが守ろうとしたヤムチャの家族を
守ってくれてありがとう」
画面の中では双子のホープ君とスピアちゃん
そしてレッドおじいちゃんを守ろうとして
孫君と戦った亀のおじいちゃんが 全身から
夥しい血を流して倒れていた
幸い意識はあるようだが 直ぐに治療
しなければ危険な状態なのは誰の目にも
明らかだろう
だがそれでも亀のおじいちゃんはちゃんと
生きていた
あの子が守ってくれたからだ ベジータと
私の愛の結晶の逞しく成長した姿
在り得たかもしれない未来からやってきた
愛しい息子
状況等何も分から無いだろうに 道を
間違えずにその瞳はしっかりと在るべき場所を
見据えていた
ブルマ「ありがとうトランクス・・守って
くれてありがとう 復讐心に負けないで
いてくれてありがとう」
そして私は亀のおじいちゃんが口にし
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ