暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第36話 ティアの受難?大変ですね
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す。マギ商会の方で厳選した、信頼できる人員に塩田を引き渡します。まだ塩田用の倉庫の設置が終わっていませんが、それは引き渡し後にオースヘムの守備隊が受け持ってくれます。

 ……後は警備の問題と、海鳥達の対処ですね。特に海鳥。

 受け渡し後3日ほど様子を見ましたが、目標量以上の生産も問題無く出来ていました。もちろんその間は、倉庫建造の手伝いもしました。と言うか、3日で倉庫建造は終わりました。

 コラ!! そこ!! 「刑期が終了した」とか言わない。

 さて、後は……。

「ギルバート様。いい加減帰った方が良く無いですか?」

 ……ドナ。その突っ込みは入れて欲しく無かったです。今まで散々帰還要請を無視して来たのです。帰ったら母上が絶対にキレます。

「クリフ。ドナ。もちろん護衛として、母上からも私の事を守ってくれますよね」

「ご冥福をお祈りしておきます」と、クリフ、

「家に到着すれば、護衛任務は終了です」と、こっちはドナ。

 ……裏切り者。如何にかする方法を考えなければ、下手すると帰還日=命日になりかねません。そして母上だけでは無く、ディーネとアナスタシア対策も考えておかなければなりません。

 ……本当に如何しましょう。頭痛いです。



 と言う訳で、帰って来ました。ドリュアス家の館です。結局良い対策は思い浮かびませんでした。クリフとドナは、速攻で兵舎に逃げ出します。しかし、出迎えが全く無いのが不気味です。使用人達の休憩時間帯なのか、外から人影が一切見えないのが不気味さに拍車をかけています。

 軽く周りを確認しましたが、出迎えが無い事以外はいつもと変わりません。そしてティアが異常に静かな事に気付き、お腹の特大ウエストポーチを開いて見ると……。寝てますね。こっちは大変なのに。

 ……鼻摘まんでやろうかな。

 一瞬浮かんだ意地悪な考えを、首を振りながら消し去ります。

 このまま待っていても仕方が無いので、館に入ろうと玄関に近づくと扉がギィ〜〜〜〜と、音を立てながら開きます。そして、中からは精気が無い顔のオーギュストが出て来ました。

 ……オーギュスト。その顔。素で怖いよ。

「お帰りなさいませ。坊ちゃん。出迎えが遅れてしまい申し訳ありません」

 顔色の割に、声や所作は確りしていますね。見た目ほど、消耗していないのでしょうか?

「ただいま戻りました。父上と母上は?」

「ようやく……ようやく書類が一段落して、現在お休み中です」

 オーギュストの顔からは、達成感の様なものが感じられます。以前の状態を思い出す限り、とても信じられませんが本当の様です。

「良くそこまで持って行けましたね。未だに書類の山に埋もれていると思っていました」

 私は
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