暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第36話 ティアの受難?大変ですね
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り拭き取ってから、塩を振って木炭を使い網で焼き上げました。油が滴り落ちる身は、食べなくとも美味しいと断言出来ます。

D小海老のカリカリ揚げ
 油でカリッカリに揚げて、塩を振りました。皮ごとバリバリ食べられます。



 結果はかなり好評でした。特に酒飲み達は大喜びです。塩田の食堂だけあって、塩をふんだんに使えるのが良いですね。……それからティア。私の膝の上に鎮座して、刺身をかっさらうのは止めて欲しいです。ここは心を鬼にして、怒らなければなりませんね。

 ……結果。丸一日抱かせてくれませんでした。もふもふ出来ないのは辛いです。そのうち、禁断症状とか出たりするのでしょうか? 本気で心配です。

 次の日鱈のムニエルを丸々一切れ上げたら、機嫌を直してくれたので良かったです。



 時間が経ち1月(ヤラ)も終わり、2月(ハガル)最初の虚無の曜日になりました。ようやくアンリが手配した、燻製用チップと砂糖が届いたのです。……残念ながら昆布は輸送の関係で、今回は見送りました。と言う訳で、いよいよ鰹節作りに挑戦です。鍋とスモーク缶(燻製器)は《錬金》で用意出来るので、朝起きてすぐに用意しました。

 鰹をすべて解体し、7尾の鰹を左右の腹身と背身に切分け鰹節28本分の身を用意します。いきなりやって成功するとは思えないので、2本分だけ使い後は《固定化》を掛け直して壺に厳重に封印し魔法の道具袋へしまっておきます。……放っておくと、ティアに食い荒らされそうですし。

 先ず1時間ほど、煮崩れしない様に煮ます。そこから魔法で出した冷水で、一気に急冷しました。水に入れたまま、残った骨を探しすべて除去します。(残すと割れの原因になる)それが終われば、ようやく燻製器の出番です。燻製用チップに砂糖を適量混ぜ、焙乾(ばいかん)作業に入ります。ひっくり返して、表と裏をしっかりやったら本日の作業はこれまでです。後は毎日5時間位燻して、水分を飛ばせば完成です。水分が飛ぶまで、1週間から3週間繰り返すはずです。大丈夫なら、叩くとコンコンと乾いた木の様な音が鳴ります。……後は、必要なら周りのタールを削って形を整えます。

 青カビがあれば、削った後に植え付けて更に旨味を増す行程が出来ます。が、ハルケギニアではそこまで出来ませんね。

 ……初挑戦の2本は、焙乾の時の火力が強過ぎて火ぶくれを起こしダメにしてしまいました。ちなみに処分は、ティアが喜んで協力してくれました。



 それから1週間後、ようやく鰹節が完成しました。流下盤《錬金》作業の合間を縫って、様子を見に行くのは大変でした。ティアは2日で飽きて、燻製器に近寄らなくなりました……骨の取り残しがあり割れているのも気にしてはいけません。

 早速《錬金》でカンナを作り出し、自室で
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