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中二病が主人公になったら?
第15話
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トの足元に倒れているミズキは、夥しい程の出血量ではあるものの、なんとか原型は止めているようだ。
当然、全員が重りをつけていたため質量エネルギーは生半可なものではない。
要するに、ナルトはミズキを拳という名の鈍器で殴り続けていたということになるのである。

「へへ・・・ちっとやりすぎちゃった。」
「・・・ナルト、ちょっとこっち来い。
お前に渡したいもんがある!」

イルカに呼ばれたナルトはイルカのケガも心配であったため急いで駆け寄った。



―――呼ばれてから3分後

「先生・・・まだ?」

ナルトは目を瞑るように指示されたため、じっと我慢している。

「よし!もう目を開けていいぞ・・・」

そう言われて目を開けてみれば、目の前には額当てを着けていないイルカの姿があった。

「卒業・・・おめでとう!」

優しく微笑みながらイルカにそう告げられた。
イルカが着けていた額当ては今、ナルトの額に着いている。

「今日は卒業祝いだ!
ラーメンをおごってやる!!」

ナルトは一瞬固まっていた。
そして、自分の頬を抓った。
痛みを感じた・・・これは夢ではないと確信した。

「・・・や、やったぁーーー!!!」

ナルトは思わず満面の笑みを浮かべてイルカの胸に飛び込んだ。
イルカは飛びつかれて少し痛みが走ったが、咄嗟に退くことはせず、しばらくそのままにしてやろうと思っていたのであった。

余談だが、後から来た暗部の人達は、
「あっ、もう間に合ってたか・・・」と少し寂しそうに呟いて帰って行ったそうだ。
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