第15話
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その巻物でお前を封印してやるんだよ!!」
ミズキはその手に持った手裏剣を、ナルトに向かって全力で投げつけた。
手裏剣はグングンとスピードを上げてナルトに近付いて来る。
ナルトはその手裏剣を掴んで投げ返そうと思っていた。
「ぐっ・・・。」
しかし、いざ掴み取ろうとしたとき、イルカがナルトの上に覆いかぶさって庇い、イルカの背中に大きな手裏剣が深々と刺さってしまった。
手裏剣の刃が内臓まで届いてしまっているせいで、イルカは口から吐血してしまう。
「・・・な、何で・・・・・・?」
「・・・オレなァ・・・両親が死んだからよ・・・・・・
誰もオレを褒めてくれたり認めてくれる人がいなくなった。
・・・寂しくてよォ・・・クラスでよくバカやった・・・人の気を惹きつけたかったから。
優秀な方で人の気が惹けなかったからよ、全く自分っていうものが無いよりはマシだから、ずっとずっとバカやってたんだ。
・・・苦しかった・・・そうだよなぁ・・・ナルト・・・
さみしかったんだよなぁ・・・苦しかったんだよなぁ・・・ごめんなァ・・・ナルト。
オレがもっとしっかりしてりゃこんな思いさせずにすんだのによぉ。」
イルカは滂沱の涙を流しながらナルトに謝る。
ナルトはそんなイルカを見て思う。
"ああ・・・やっぱり、この先生についてきて良かった"・・・と。
「さて、散々罵倒された挙げ句、オレの恩師にまで手ェ出したんだ・・・殺すぞ・・・」
「お、オイ!お前はとにかく逃げろ!」
「いや、やらせて下さい。オレがこんなヤツに負けるはずないんで。」
イルカの静止を振り切り、ナルトは胸元で十字の印を結ぶ。
「ほざくな!!
試験中にまんまとオレの"金縛り"に掛かったガキなんざ一発で殴り殺してやるよ!!」
「「ハッ・・・!?」」
イルカとナルトの声がハモる。
そして、その場が一瞬静まり返る。
「・・・サマ・・・いか・・・」
「あっ?何だ?」
「・・・キサマのせいで落ちたのかオレは!?
もう許さん!千倍にして返してやるから覚悟しろよ!」
「てめェーこそやれるもんならやってみろ!バケ狐ェェ!!!」
「・・・"多重影分身の術"!!!!」
術を発動した途端、千どころかそれ以上の数のナルトが森のそこら中に出現した。
「なっ!なんだとォ!!!」
夥しい数のナルトが周りに出現したことでミズキは酷く動揺する。
「おい、どうしたよ。かかって来いってばよ。
オレを一発で殴りころすんだろ?ホラぁ!」
ナルトは余裕をこいて煽るが、ミズキは腰を抜かして動けなくなってしまっている。
「・・・それじゃあ、こっちからいくぜ!」
ナルトは一斉にミズキに殴りかかった。
―――3分後
ナル
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