第15話
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ぞって、自分を差し置いて合格しているのである。
なのに自分は受からなかったのだから、それらの言葉は尚更自分を落ち込ませる。
オマケに、自分が受からなかったことを喜ぶ声も聞こえ始める始末である。
ナルトは耐え切れなくなって、何時の間にかブランコから離れて走り出していた。
気がついたらナルトは屋上で黄昏ていた。
"この先どうしたらいいんだろうか?"とか"この先、株主優待だけで食ってイケるだろうか?"等と思慮を巡らせていたのだが、
「ナルト君、ちょっといいかな。」
先程の試験管、ミズキがナルトに声を掛けてきた。
「ミズキ先生・・・オレに何の用ですか。」
「残念だったね、ナルト君。」
「だからって、何でオレが落ちなきゃ・・・。」
"コイツ、オレに嫌味でも言いに来たのか?"とナルトは内心思っていた。
「イルカ先生は真面目な人だから・・・
小さい頃に両親が死んで何でも1人で頑張ってきた人だからね。
ナルト君は自分に似てると思ったんじゃないのかな。
だから君には本当の意味で強くなって欲しいと思っているから敢えて厳しい判決を下したんだと思うよ・・・。」
"いや、別にそんなことを言われても・・・。"とナルトは思う。
「イルカ先生の気持ち少しは分かってあげられないかな。
・・・親のいない君だからこそ・・・・・・。」
「・・・・・・。
でも、卒業したかったなぁ・・・。」
ナルトがそう呟くのを「待ってました!」と言わんばかりの顔でミズキはナルトに語り掛けた。
「仕方がない。君にとっておきの秘密を教えよう。」
「・・・え?」
・・・里が静まり返り、天高く上がった月が夜道を明るく照らしている頃、ナルトは某伝説の傭兵が着ているような格好をして火影邸に侵入していた。
侵入した理由は、とある巻物を取ってくるようミズキに唆されたからである。
しかし、唆された時点でやっとナルトは重要なことを思い出していた。
"このイベントがあるなら、オレは絶対卒業出来るじゃん"・・・と。
昔住んでいた頃の記憶を頼りに目的の部屋を捜すこと2分、ついにその部屋を見つけた。
その部屋とは、"大量の巻物が保管されている部屋"である。
ナルトは、周りに誰もいないことを確認してからその部屋に入った。
部屋中に積まれた巻物の山々・・・
その中からミズキに頼まれた物を探し出し、それを持って部屋を出た。
すると、丁度出たところで火影にバッタリ出くわしてしまった。
「夜中にワシの家で何をやっとるのじゃお前は・・・!?」
運悪く見つかってしまったことに一瞬焦りを覚えるが、
「・・・ホントはオレ1人で片付けるつもりだったが、仕方がない。
爺ちゃん、オレのことを水晶を通して見ていた
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