第三幕 トミーの到着その五
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「だから安心してね」
「そう、それならいいよ」
「それに会社の業績もいいから」
だからだというのです。
「凄く上機嫌だったわ」
「尚いいことだね」
「そう、サラさんって結構お天気屋さんだから」
この辺りは兄妹ですが先生とかなり違います、先生はいつも温厚ですがサラは結構気分屋な性格なのです。
それで、です。サラが上機嫌であることは先生にとってもいいことなので笑顔になってこう言いました。
「美味しいお茶が飲めるね」
「そうよね」
「本当にね」
こうお話するのでした。
「じゃあお茶を用意しておこうか」
「イギリスのもの?それとも日本のもの?」
このことはチープサイドが尋ねてきました。
「どっちにするのかしら」
「ここは両方用意しておこう」
「両方なの」
「サラがどっちがいいって言ってもいい様にね」
それでだというのです。
「どっちも用意しておこう」
「出さない方はどうするのかしら」
チープサイドは先生にこのことも尋ねました。
「一体」
「そちらは僕達が後で食べよう」
「日本の場合もイギリスの場合も」
「どっちも美味しいからね」
だからだというのです。
「そうしよう」
「わかったわ、じゃあその時はね」
「サラ次第だからね」
「そういうことね」
チープサイドはここまで聞いて納得しました、そしてです。
そうした話をしてです、先生はあらためて皆に言いました。その言うことはといいますと。
「これからお風呂に入りたいけれど」
「もう沸いてるよ」
チーチーが先生に答えてきました。
「先生がそろそろ帰って来る頃だと思ってたからね」
「もう入ることが出来るんだ」
「そう、先生が帰って来た丁度その時にね」
「お風呂が沸いていたんだね」
「ちょっとボタンを押すだけで沸くから」
「あれなら誰にも出来るよ」
トートーも笑顔で言ってきます。
「私達にもね」
「そうなんだね」
「あと先生、連絡に便利だから携帯買ったら?」
ジップはここでこう先生に言ってきました。
「そうしたらどうかな」
「携帯電話だね」
「それかスマートフォンね」
そのどちらかをだというのです。
「買ったらどうかな」
「そうだね、学校に行けば皆持ってるね」
「ないよりある方がいいよね」
「凄く便利そうだね」
「だって何時でも何処でも連絡が出来るんだよ」
それで便利な筈がない、ジップは先生に言います。
「こんな便利なことないじゃない」
「じゃあ買っておこうかな」
「先生機械類は苦手だけれどね」
「実はパソコンもね」
そちらもだというのです、先生はジップに困った笑い顔になってお話します。
「どうもね」
「けれど日本はイギリスよりそうしたことが発達してるから」
「持っ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ