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ドリトル先生学校に行く
第三幕 トミーの到着その二
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「そこもいいかなって思うけれどね」
「寮だね、確かに学園には近いし設備がいいだろうけれど」
 それでもだとです、ここで先生は難しい顔になって王子にお話しました。
「そこにいる人によるね」
「いい人が多いといいけれどね」
「世の中そういう人ばかりじゃないから」
「若し悪い人達ばかりだと」
「トミーが可哀想だよ」
 こう王子にお話するのでした。
「だから寮は賭けだよ」
「そうだね、それじゃあ」
「アパートとかはあるから」
「あるよ」
 王子は先生の問いにすぐに答えました。
「いい場所にいいアパートがあるよ」
「そうなんだ、じゃあそこかな」
「学校からはちょっと遠いけれどね」
「どれ位離れてるのかな」
「先生のお家と同じ位の距離だよ」
 そこにそのアパートがあるというのです。
「けれど家賃は安いししかも一人で住むには広いしおトイレもお風呂もちゃんとあるしね」
「それでそのアパートもだね」
「おトイレとお風呂は別々になってるよ」
 そこはそうなっているというのです。
「日本のアパートだからね」
「やっぱりそうなんだね」
「一緒になっているアパートもあるけれどそこはそうなんだ」
「それじゃあトミーにはそこを紹介しようかな」
「そうすればいいよ、台所もあるし」  
 そこもちゃんとしているというのです。
「寮が不安ならね」
「うん、何かあれば僕達もいるしね」
「そのアパート動物の出入りもいいから」
「ペットを入れてもいいアパートだね」
「そう、だからね」
 それでだというのです。
「いいアパートだから」
「それじゃあそこにしようね」
 こうお話したところで、です。先生は王子にこうも言いました。
「ただ、僕の家に住んでもらっても」
「ああ、それだね」
「うん、それもいいかなって思うけれど」 
 王子にこう提案したのです。
「それはどうかな」
「そうだね、それもいいけれど」
「部屋はかなり余ってるよ」
「あのお家広いからね」
「僕の部屋に書斎にしているお部屋もあって応接間にしている場所もあって」
「それでもまだだね」
「うん、お部屋は余ってるから」
 トミーがお家に入ってもだというのです。
「僕は何の問題もないよ」
「トミーにとってもだね」
「僕達はお互いに知っている仲だし」
 それもかなりです、二人共長いお付き合いですから。
「見知らぬ場所で見知らぬ人と一緒に住む寮に入ることよりもいいだろうし」
「見知らぬ場所で一人暮らしをするアパートよりもね」
「いいんじゃないかな」
 こう王子にお話します。
「そう思うけれどね」
「じゃあトミーにね」
「そのことを言ってみるんだね」
「うん、後でトミーに連絡するよ」
 王子はステーキを食べながら先生にお話します
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