第五十二話 文化祭のはじまりその十四
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らいけない呪術よ」
呪術といっても色々だ、そしてその中でもなのだ。
この蟲毒の術はだ、それこそ何があってもなのだ。
「人を呪わば穴二つだから」
「あれって何か色々な生き物を一杯集めて閉じ込めて戦わせるのよね」
「そうそう、そうして残った最後の一匹を使うから」
それが蟲毒だ、噂ではこれを人間同士で行う場合もあるらしい。
「とんでもない術よ」
「そんなのする人いるのね」
「いるみたいね、これが」
実際にそうらしいというのだ。
「私呪術は嫌いだから」
「嫌いというかやったら駄目でしょ」
琴乃も顔を顰めさせてこう返す。
「特にそれは」
「だから、先代将軍様もね」
「蟲毒並の毒だからなのね」
「そう、危険よ」
お化け屋敷に使うことすらというのだ。
「やってたら本当にショック死する人出てたかもね」
「怖いを通り越して」
「そのうちクローン技術でやる人いるかも知れないけれど」
裸の先代将軍様に人を囲ませる拷問だ、それに実行が加われば耐えられる者は正気ならばいないであろう。
「悪魔もびっくりの所業ね」
「そうね、そんなことする人いたらね」
「地獄に落ちるから」
絶対にだというのだ。
「というか想像するだけで吐きそうになるわ」
「本当に精神衛生的に悪い顔だからね」
「ええ、だからこのお話はこれで止めてね」
「そうしてよね」
こうした話をしてだった、琴乃は今はお化け屋敷に専念した。しかし彼女の文化祭はクラスだけでなく多忙な状況が続くのだった。
第五十二話 完
2013・9・30
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