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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
乙 @
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ノーネーム本拠、農園。
黒ウサギやメイド、ちびっ子達は農作業にいそしんでいた。
「黒ウサギのお姉ちゃーん!」
「はーい!何でございましょうかー?」
桑を持って畑を耕していた黒ウサギは、リリに呼ばれて手を止める。
「そろそろお腹がすくころかな、と思っておにぎり作ってきたよ!皆疲れてるだろうし、ちょっと休憩したらどうかな?」
「わぁ、有難うございますリリ!」
黒ウサギが喜んでいると、近くにいた音央と鳴央も近づいてきて、リリの持っているバスケットを覗き込む。
「美味しそうなおにぎりね。ちょうどお腹がすいていたのよ。」
「そうですね。皆で一緒に、太陽の下で食べるご飯というのも楽しそうですし。でも、少し多くないですか?」
「あ、それは・・・ちょっと張り切りすぎちゃって・・・」
リリが少ししょんぼりすると、黒ウサギがフォローに入る。
「御心配には及びませんよ!今日はあの四人も手伝ってくれるという約束ですし、余ることはありません!」
「えっそうなの?」
リリが首をかしげる横で音央と鳴央は顔を見合わせ、Dフォンを取り出す。
「YES!ちゃんと指切りをしましたから、もうそろそろ来るころかと・・・」
「大変でーす!!」
黒ウサギの言葉を遮り、ジンが慌てて走ってくる。
その手には一枚の紙が握られていた。
「えっと・・・ジン君。その手に持ってるのって、問題児達から?」
「は、はい!今朝から四人の姿が見えないので・・・まあ、一輝さんはいつものことですけど、残りの三人は珍しいなと思って探していたら、広間にこんな書置きが・・・」
ジンは手に持っていた紙を黒ウサギに渡す。
そこには、こう書かれていた。
『そうだ、町行こう。3人より』
数秒の沈黙。そして・・・
「あ・・・あ・・・あの問題児達はまったくもーっ!!!」
黒ウサギの絶叫が、響き渡った。
「あ、でも!ここには三人と書かれていますし、一輝さんはどこかにいるはずです!」
「あ、それなんだけど黒ウサギ・・・」
「実は数時間前に、一輝さんからメールが・・・」
鳴央が持っていたDフォンを黒ウサギに渡す。
そこには・・・
『十六夜たちに捕まった。なんか面白そうだから着いてく。黒ウサギには気付かれるまで伝えないで』
「あんの問題児どもー!!!」
ついには、黒ウサギの口調が乱れた。
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「行けども行けども知らない町並。相変わらずムダに広いなこの箱庭ってヤツは。」
「まあいいじゃん。おかげでいくら散歩しても飽きが来ない。」
「そういえば、一輝君は毎朝散歩をしているのだったわね。もう二、三ヶ月にもなるけれど、まだ飽きないものなの?」
「あ、
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