第九十三話
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第九十三話 先生の家では
七人で先生に家に行ってみた、するとだった。
亜美はびっくりしてだ、こう梨花に言わざるを得なかった。
「話は聞いてたけど」
「それでもよね」
「ちょっとないやろ」
驚きを隠せない顔での言葉だった、亜美にしても既に先生のお屋敷には来ているがそれでもだったのである。
「これは」
「楽器凄いでしょ」
「楽器だけやないわ」
バンドを一式出来るだけ揃っている楽器達とそれが置かれている物置としかも音楽室だけではなかったのである。
「お庭も凄いし」
「そうでしょ、これでお風呂もね」
「そこもやねんな」
「凄いのよ、檜でサウナもあって」
「お金持ちやな」
「先生ってお嬢さんなのよ」
実はそうだというのだ。
「代々の名家で昔は地主さんだったらしいわ」
「地主さんかいな」
「そうだったのよ」
もう日本ではいなくなってしまった、その存在の善し悪しは別にしてもう日本ではいなくなってしまった人達である。
「それで今も魔女で」
「日本有数でやな」
「色々とね、収入があって」
それでだというのだ。
「今もこうしてなのよ」
「お金持ちやねんな」
「今日子先生のお家もお城だしね」
西洋の城である、今日子先生の家はそうなっているのだ。
「お二人共凄いお金持ちだから」
「今田家ってええなあ」
亜美は心から羨ましそうに言った。
「やっぱり世の中お金やで。真面目に稼いでなんぼやで」
「真面目になのね」
「お金は真面目に稼いで手に入れろ、博打はするな」
プラスアルファもあった。
「いつもお母ちゃんに言われてるねん」
「いいお母さんね」
「そやろ、うちも今田先生みたいにな」
「立派な魔女になってなのね」
「大金持ちになりたいな」
こんなことを言うのだった。
「とりあえずそう思ったわ」
「じゃあ楽器でね」
「ああ、演奏やな」
「六人でね」
「するんやな」
こう話してだった、そのうえで演奏に入る七人だった。七人になったクラウンははじめて一緒に演奏してみることになった。
第九十三話 完
2013・12・29
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